「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2012/09/22

岩崎さんちでシャルダンを観る

相変わらず、いくらでも眠れるような気がする。 珈琲で目を覚ましたあと、朝食の支度。 納豆、茄子の糠漬、蜆の味噌汁、御飯。 洗濯を済ませてから、外出。

東京駅近くで某勉強会に参加の予定だったのだが、 今日は祝日で休みだったらしい。 折角、東京駅まで出てきたので、 三菱一号館に 「シャルダン展」 を観に行く。 今月始めから来年始めまで長期間に渡って開催されているので、 客が少なくなってから、と思っていたのだが、 行ってみたら祝日なのにがらがらだった。 自分が好きなものは、きっと多くの人もそうだろう、 と考えるのは一つの錯誤である。 なんとシャルダンの個展は日本初だそうだ。

「木いちごの籠」 は私が世の中で最も好きな絵なので、実物が観られて感動。 これは個人蔵の絵だから、本来、普段は目にすることができない。 それが、今年一杯はいつでも、ふらっと観に来られるのである (願わくば、特に評判にもならず、展覧会がひっそりと続きますように!)。 シャルダンの絵で、もう一つ私が是非観たいと思っている絵は 「水の入ったコップとコーヒーポット」 だが、 こちらは残念ながら今回の展覧会には出品されていない。 これはピッツバーグのカーネギー美術館にあるので、 まあ、観ようと思えば観られる。

展覧会のあとは、三菱一号館の中庭で昼食。 オムライスと、ワインをグラス一杯だけ。 成り上がって数代続けば、シャルダン展をやるところまで来るところを見ると、 豪商ってのも、そう趣味が悪いものではないみたいだ。 そう言えば、岩崎さんちのみならず、石橋さんちもなかなか趣味が良い。

帰宅して、昼寝。二時間ほど良く眠ったが、まだまだ眠れる。 夕食の支度の時間。 御飯を炊いて、だしを引く。 まず大和芋の短冊に酢橘ポン酢、次は焼き茄子に生醤油で、冷酒を五勺ほど。 のち、じゃこ御飯、実家産じゃが芋と若布の味噌汁。 味噌汁はじゃが芋に合わせて、白味噌がちの甘めに。