「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2013/01/22

読書家の懐

起床。外を見るに、東京は雪をまぬがれたようだ。 冷たい小雨の降る中を出勤。 朝もはよから弁当箱下げて家を出ていくおやじの辛さ。 いつも通りの時間に出社。 昼食に持参のお弁当を食べて、 セネカの書簡を一つ読み、神保町を散歩する、いつもの昼休憩。

いつも通りに夕方退社して、徒歩で帰宅。 今日のメインは鯖の塩焼き。鯖はうまいなあ。 他に作り置きの惣菜などとあわせて、冷やで一合ほど飲んでから、かけ蕎麦。 寒い日には、熱い蕎麦に敵うご馳走はそれほどない。

今週は始まりから、もう一つ調子が上がらず、 火曜日の夜に既に、 肩のこらない面白本でパスタイムしたい、という感じ。 そんなわけで、故・児玉清氏が絶賛していた 「王者のゲーム(上・下)」(N.デミル著/白石朗訳/講談社文庫) を読み始める。 ううむ、児玉清さんて懐の深い読書家だったのだなあ。 けして悪い意味でなく。 ローマの古典を推奨するような気取った人間はいくらでもいるが、 自他ともに認める読書家で、 こういう本を自信を持って絶賛できる人はそういないものだ。