「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2013/03/02

シードラ

昨夜は行き掛かり上、私もご馳走にあずかってしまい、 ちょっと飲み過ぎ食べ過ぎ。 朝食は珈琲、ヨーグルト、果物だけにしておく。 朝風呂に入って、 「楽園を求めた男」(M.バスケス・モンタルバン著/田部武光訳/創元推理文庫) の続きを読む。

「楽園を求めた男」に、メルルーサの林檎酒煮という料理が出てきた (結局食べたのは、主人公のカルバイヨ探偵ではなく、 その愛犬だったようだが)。 どうやら、スペインのアストゥリアス州が、 林檎酒(「シードラ」)で有名らしい。 メルルーサの林檎酒煮が実際にその地方の料理かは不明だが、 ちょっと検索したところでは、 独特の食文化を持つ州で、 スペインの都市部にも「バル・アストゥリアーノ」(アストゥリアス風のバー) といったものがけっこうあるようだ。

御飯を炊いて、味噌汁を作り、作り置きの惣菜で簡単に昼食を済ませたあと、出動。 風が強い。 午後は、確率微分方程式の条件で有名な Y 田先生を中心にしたミニワークショップ。 Y 田先生は今年度で非常勤も最後、つまり教員生活から退職される記念の講演会なので、 多くの元学生たちも参加していた。 Y 先生の講演で、偉い数学者には何故かピカール近似に思い入れのある人が多いようだ、 とおっしゃっていたのが、面白かった。やはり、折れ線近似の類は泥臭く思えるからかな……。 夕方からは引き続いて、Y 先生を囲むパーティ。 私も R 大学で同僚だった御縁で、短いスピーチをさせてもらった。