「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2013/04/26

"A Right to Die"

今日も温かい。相変わらず良く眠れ過ぎて怖い。 朝食は、珈琲とヨーグルトのあと、 ごま鯖の塩焼き、新生姜の甘酢漬け、人参の糠漬、菠薐草と油揚げの味噌汁、御飯。 昨夜作った酢豚をメインにお弁当を詰めて、出勤。 連休前の週末らしく、もう一つ気分の乗らない感じで過し、夕方退社。 近所で髪を切ってもらって、 ついでに近くでカレーを食べて帰る。

散髪中の読書は、 "A Right to Die" (R.Stout 著/ Bantam Books). かつて「料理長が多過ぎる」に脇役で登場した黒人の少年が、 この "A Right to Die" ではコロンビア大学の助教授になっていて、 既にその息子も成人している。 その息子に婚約者の白人女性を殺した嫌疑がかけられ、 ネロ・ウルフが事件解決に乗り出す、というお話。 "Too many cooks" は 1938 年出版、 こちらは 1964 年出版なので、外の世界でも二十六年も経っているのだ。 ちなみに、スタウトが推理小説でデビューしたのは四十代の終わり頃なのだが、 その後、八十八歳で亡くなる直前まで四十年間コンスタントに書き続けた。 かなり驚くべきキャリアである。

それはさておき、 1960 年代の公民権運動と黒人差別の背景の中で、 ウルフやアーチーがどういう発言をして、どのように振る舞うかが、 この小説に特別な興味を加えているように思う。