「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2013/05/31

「特別料理」

急に気温が上がった。 でも、まだ湿度は低いので、過し易い。 あれこれ遊んでいるうちに夕方になった。

帰宅して、お風呂に入る。 湯船の読書は 「16品の殺人メニュー」(A.アシモフ他編/東理夫訳/新潮文庫) より、 スタンリー・エリンの「特別料理」。 この他にも有名作品としては、 ロアルド・ダールの「おとなしい凶器」とダンセイニ卿の「二本の調味料」が入っている。 これを出しておけば誰も文句はつけない名作中の名作の三品だが、 平凡な選択ではある。 しかし、名アンソロジストとして知られたアシモフ達と言えども、 この三つを外すことはありえなかったのだろう。 ダールは傑作「味」でも良かったかも知れないが、 そこは好み、あるいは、コースの中の調和というものがあるので、 一概には何とも言えない。

湯上がりに、冷えたビールを飲みながら、 「おとなしい凶器」を読む。 そのあと、蕎麦を茹でて、盛り蕎麦に大葉刻み。

2013/05/30

ブック・ハントの楽しみ

朝から雨。涼しい。 いつもの納豆定食の朝食のあと、 豚丼弁当を作って、出勤。

昼休憩に近所の古本屋で、 料理が登場する短篇推理小説のアンソロジー「16品の殺人メニュー」(A.アシモフ他編/東理夫訳/新潮文庫)と、 同じ主旨だが犬のアンソロジー「いぬはミステリー」(A.アシモフ他編/小梨直訳/新潮文庫) を発見。即購入。 両方とも、レックス・スタウトのネロ・ウルフものの短編を含んでいるので、 手帳の探書リストに記してずっと探していたもの。 もちろん、今では amazon で簡単に検索できて、 あればクリック一つでどこかの見知らぬ古本屋に注文できるし、 この手の白っぽい文庫本は大抵、1 円+送料で手に入るのだが、 探書リストを片手に古書の街を散歩する楽しみ、 というものがあるのだ。 古い奴とお思いでしょうが、 ロートルにはロートルの、情弱には情弱の、庶民には庶民の楽しみがあるのですね。

早々に帰宅して、湯船で 「16品の殺人メニュー」より、 短編「毒薬ア・ラ・カルト」(R.スタウト)を読む。 最近、スタウトのネロ・ウルフものを原書で読むようになり、 スタウトの並々ならぬ英語へのこだわりが面白くなってきて、 出てくる単語を辞書で(もちろん紙製の辞書で)引くことを楽しみにしているのだが、 日本語で読めるのもありがたいことは確か。 スタウトの翻訳はかなり苦労するだろうなあ、と思いつつ、 半年探した本だけに、堪能。

夕食は、 御飯を炊いている間に、 油揚げに浅葱を詰めて網で焼き、椎茸醤油。 冷酒を五勺ほど。 そののち、作りおきのポテトサラダ、菠薐草のおひたし、ミニ豚丼、 若布の味噌汁。

2013/05/29

入梅

朝から雨模様。 どうやら東京も梅雨入りしたらしい。 昨日の夕食の餃子カレーがもたれ気味なので、 朝食は珈琲と苺とヨーグルトだけにしておく。 餃子カレーに興味がある方に私の研究結果を披露しておくと、 餃子もカレーも胃にもたれがちな食べ物だが、 両方一緒にするとさらにもたれがちなことが観察されている。

オフィスに行って、雨音はショパンの調べの雰囲気で、 地味にひっそりと、あれこれ。 水曜日なので、昼食は近所の中華料理屋にて外食。午後も同様に過して、夕方早めに退社。 モスクワはグレイの雨……と、つぶやきながら小雨の降る中を帰宅。

まず、お風呂に入って、湯船で 「世論 (上)」(W.リップマン著/掛川トミ子訳/岩波文庫) を読む。 のち、夕食の支度。 作りおきのポテトサラダ、時鮭、しらすに自家製ポン酢、 卵かけごはん、菠薐草と油揚げの味噌汁。 明日のお弁当のために、豚丼の具を仕込んでおく。

夜の読書は "Three for the Chair" (R.Stout 著 / Bantam books) より "Too many detectives", 「幸福について」(ショーペンハウアー著/橋本文夫訳/新潮文庫) など。

2013/05/28

餃子カレーを作ってみる

それほど暑いわけではないが、湿度が高い。 梅雨入りが近いようだ。 少し寝坊したが、それにも負けず、 きちんといつもの納豆定食を用意し、 かつ、卵炒飯を作って出来合いの餃子とポテトサラダで、 中華風のお弁当も作って出勤。

今日も午前、午後と粛々と労働。 夕方退社して、帰宅。 まずお風呂。 湯船で 「世論 (上)」(W.リップマン著/掛川トミ子/岩波文庫) を読む。 のち、夕食の支度。

出来合いの餃子の残りを使って、「餃子カレー」を自分で作ってみた。 町で「餃子カレー」屋を見かけて興味を持ったのだが、 全く予想通りの味、 つまり、カレーライスに餃子がのってるね、 という以上でも以下でもなく、 カレーはあくまでカレーであり、 餃子はあくまで餃子であることを主張し、 何らの調和もシナジーもマリアージュも生じない。 世の中には、あくまでそれぞれでいた方が良い、 組み合わせがあるものである。

2013/05/27

古代ローマ人の食事

今朝はちょっと空気がひんやりしている。 今日も猫と昼寝したり、本を読んだり、 「天才執事ジーヴス」の DVD を観たりして、 無為徒食に過したいところだが、 味噌代とキャットフード代を稼ぐために出勤せねば。

古代ローマ人は一日一食だったそうで、 それは朝に食べ始めて夜に食べ終わるのだった、 なんてことをオフィスへと歩きながら思い出すのだが、 私が古代ローマに生まれていたら、 そんな宴の間中フィンガーボウルでも持って後ろにずっと立っている奴隷だったに違いないので、 こういうことを思い出したからといって、 特に何がどうということもない。

月曜日のせいか、更年期障害のせいか、 かなり低空飛行な感じで、午前、午後とお仕事。 昼休憩に新刊書店で 「暮しの手帖」の最新号を買った。 夕方早い時間に誰よりも早く退社。

帰宅してお風呂に入ってから、夕食の支度。 吉田健一の言うような女房もいないし、 ツルのような女中もいなければ、 フリッツのような料理人もいないので、 やむを得ず、手ずから調理する。 冷奴(大葉と生姜)で、冷酒を五勺。 そののち、作りおきのポテトサラダ、 豚肉と茄子の豆板醤炒め、 菠薐草と油揚げの味噌汁、御飯。 食後に苺を少し。

2013/05/26

女房はコック

ああ良く寝た。でも、まだいくらでも眠れそう。 寝坊したので、朝食は珈琲だけ。 洗濯ののち、朝風呂に入って、湯船で "The Signal and the Noise" (N.Silver 著 / Penguin) を読む。

身支度をして、近所のイタリア料理屋で早めの昼食。 帰宅して、しばらく猫と昼寝。 午後は掃除など家事をしたり、 「驚きの数学 巡回セールスマン問題」(W.J.クック著/松浦俊輔訳/青土社) を読んだり。アルゴリズムの説明はところどころ訳文が分かり難い。

夕方になって、買い出しに行く。 帰宅して、料理の仕込みと夕食の支度。 じゃがいもを茹でて、玉葱のスライスとあわせてポテトサラダを作りおきにし、 千両茄子を糠漬に。 御飯を炊く間に、鯵を三枚に捌いて軽く塩をしておく。 御飯が炊けたら鮨飯を作り、冷ましている間に、 冷奴(大葉と生姜としらすにポン酢)と鯵の刺身(浅葱と生姜)で、冷酒を五勺ほど。 のち、鯵の握り鮨。 鯵の頭でだしをとった茗荷と浅葱の味噌汁。

夜はひっそりと、 「舌鼓ところどころ」(吉田健一著/中公文庫) を読む。 「女房コック論」という一編があって、 食いしんぼうたるもの女房を優れたコックにするため、 舌の肥えたものを選んで娶るのはもちろん、 そのあとも教育怠ることなく、 かつ、日に六食を用意させて腕をふるわせ訓練せねば、 という議論。 そんな面倒なことはできない、と思うようなら、 そもそも食いしんぼうではないのであって、 そういう人は近所の蕎麦屋から天麩羅蕎麦でも注文していれば足り、 それなら女房などもらう必要はない。 そしてそれも確かに一見識である、と結んでいる。 今、こんなエッセイを週刊誌やブログに書いたら、 炎上だろうなあ、と思いつつ、ニタリノフ。

2013/05/25

外出と引きこもり

ああ、良く寝た。 軽い朝食をとってから、出動。 午前中は定例のデリバティブ研究部会の自主ゼミ。 どうやら次回あたりで、"excursion" 理論の勉強は一段落つきそうだ。 そのあと、参加メンバとランチをご一緒して、帰る。

帰宅して、しばらく猫と昼寝。 そのあと夕方までは、読書など。 "Three for the Chair" (R.Stout 著 / Bantam Books) より "Immune to Murder" など。 ネロ・ウルフは自宅兼事務所からほぼ一歩も出ずに暮らしていることになっているのだが、 意外と多くの事件で外出している。 例えば、この短篇でも、 重要人物の接待のため鱒を料理するよう依頼されて、遠出している。 住み込みの料理人、蘭係り、部下の計三名の「ファミリー」と、一万株の蘭とに囲まれて、 ひきこもり状態で幸せに暮らしているはずのウルフが、 不承不承、外界に引っぱり出される滑稽味のためだろう。 私も常々、自宅に引きこもって暮らしたいと思っているのだが、 ウルフですら、これくらい外出しているのだから、 まだしばらくは週に数日くらい仕方ないのだろう。

そろそろ外が暗くなってきた。 お風呂に入って、湯船で 「世論 (上)」(W.リップマン著/掛川トミ子訳/岩波文庫) を読む。 夕食は、鰊蕎麦など。 薄い珈琲を傍らに、ゆっくり、 "Immune to Murder" を読む夜。

2013/05/24

F・Bの肖像

今日も良い天気だ。 気温は高めだが湿度は低く爽やかなのは、やはり五月。 今日も午前、午後と粛々と働く。 昼休憩に新刊書店で 「驚きの数学 巡回セールスマン問題」(W.J.クック著/松浦俊輔訳/青土社) を買った。 夕方退社して、近くのビア・バーで夕食。 日の高いうちから飲むビールはうまい。

歩いて、東京国立近代美術館へ。 フランシス・ベーコン展 の会期終了が近いので、一応観ておくか、と。 事前に、 「ヘルメスの音楽」(浅田彰著/ちくま学芸文庫) を書庫から引っぱり出して来て、 所収の「F・Bの肖像のための未完のエスキス」 を読んでちょっと勉強しておいた。 ふーん、プルーストの「失われた時を求めて」 と通底しているのか、とか。

そして、美術館についてみたら、チケット売り場に長い行列が出来ていて驚愕。 こんな不気味な絵を観に、こんなに沢山の人が訪れるとは。 それはさておき、 私はベーコンの絵の実物を観るのは初めてで、 内容は別にして技術的には非常に綺麗なものだな、と思った。 それから直截的で神経を逆撫でするようなイメージを持っていたのだが、 意外とユーモアがある。 まあ一言で言えば、ゲイ・テイストなのだが、 この突き抜けた感じはやはりただものではないな、と。

2013/05/23

カレーと餃子

正月から、オフィスではネクタイを締めていたのだが、 暑くなってきたので秋が来るまで中断。 午前、午後とキャットフード代と味噌代を稼ぐために、静かに働く。 五月の暑さにも負けず、更年期障害にも負けず、 アベノミクスにも負けず、 南にブラックスワンあれば行って怖がらなくてもいいと言い、 北にビッグデータあればつまらないからやめろと言い、 皆にデクノボーと呼ばれ、 誉められもせず、苦にもされない、今日もさういふ私だった。 夕方退社。徒歩での帰り道で、焼き餃子を買う。

神保町と言えばカレーだが、餃子でもある。 こんなにカレー屋と餃子屋ばかりで競合しないのか、心配になるほど店がある。 そう思っていたら、最近、神保町に(正しくは三崎町だが)ついに、餃子カレー屋が登場した。 ありそうでなかった組合わせなのは、 寺山修司が「カレー派」と「ラーメン派」を対立させて論じたように、 また、インドと中国がパキスタンを挟んで対立しがちなように、 今やほとんど日本料理の人気メニュー同士とは言え、 何か相容れない要素があるのだろう。 実際、それは一緒にしなくていいんじゃないの、という気はする。 とは言え、一度くらいは試してみるべきだろうか。

帰宅して、まず、お風呂。 湯船の読書は 「世論 (上)」(W.リップマン著 / 掛川トミ子訳 / 岩波文庫)。 湯上がりに、焼き餃子で黒ビール。 今日の夕食のメインはもちろん焼き餃子。 でも他にも色々支度しておかないと、 明日のお弁当のおかずが足りないので、 それほどサボれるわけではない。 食後にパウンドケーキ一切れと、薄くいれた珈琲。

2013/05/22

吉田屋

どうも今週は調子が上がらない。 昼食は近所の欧風カレー。 午後も低調にあれこれして、かなり早い時間に退社。

気分転換に縁起の良いものでも観ようと歌舞伎座に行き、 「廓文章」を一幕見する。 一幕見の座席も流石に満席だったので、立ち見。 伊左衛門を仁左衛門が、 夕霧を玉三郎が演じる吉田屋の場。 大変に綺麗でけっこうな舞台だった。 強いて言えば、 この二人ではちょっと格好良過ぎというか、 関西弁で言えば「しゅっと」し過ぎというか、 特に伊左衛門については外見からして既に、 もう少し「あほぼん」な味が欲しい気はする。 でもまあ、綺麗なものはそれはそれでいいものではある。

帰宅してお風呂に入ってから、夕食の支度。 今日もメインは時鮭のあら。 世間は好景気に沸いているようだが、 私のところへはまわってきそうにないなあ。 紙衣ざわりがあらい、あらい、と呟く夕べ。 私のうちにも実家から千両箱が六つくらい届かないだろうか、 と思っても届くのはみかん箱くらいだ。

2013/05/21

三平汁

雨も上がって、今日は気温が上がりそう。 軽めの朝食のあと、お弁当を作って出勤。 今日もひっそりと控えめにお仕事。

昼休憩に 「世論」(W.リップマン著/掛川トミ子訳/岩波文庫) を読む。面白い。 残念ながら午後の定例ミーティングが始まるので中断。 その後も密やかにしんみり仕事をして、夕方退社。

帰宅してお風呂に入り、湯船で リップマンの「世論」を読む。 夕食の支度。 冷奴(茗荷、大葉、生姜)で冷酒を五勺。 今日も、つましやかながらも確かな口福に辿り着けた。 塩をしておいた時鮭の頭を霜降りし、 大根とじゃが芋と一緒に煮て、三平汁。細葱を散らす。 他に、じゃことピーマンの炒めもの、たらこ、御飯。 食後にパウンドケーキを一切れ。薄い珈琲を一杯。

夜の読書は "Three for the Chair" (R.Stout 著 / Bantam Books) より、"Immune to Murder" など。

2013/05/20

ヨーロッパ仕込み

今日も雨になりそうだ。 低気圧のせいで調子も低め安定。 猫は食事のあと熟睡している。 猫の睡眠を邪魔しないよう静かに朝食をとり、 お弁当を詰めて出勤。 猫が寝ているのが膝の上ででもあったとしたならば、 「猫を起こすにしのびなくて」と言って仕事を休み、 さすが聖人君子という評判を得られたのだが残念だ。

雨の月曜日らしく、おっとりと地味にお仕事。 午後も、おっとり地味に過ごして、夕方早めに退社。

まず、お風呂に入って湯船で読書。 「群集心理」(G.ル・ボン著/櫻井成夫訳/講談社学術文庫) を読んで、群集への恐怖感を新たにする。 のち、夕食の支度。 冷奴(茗荷、生姜、大葉)で冷やの酒を五勺ほど。 時鮭のアラを焼き、ピーマンとじゃこ炒め、卵かけ御飯、油揚げと大根と細葱の味噌汁。 食後にパウンドケーキを一切れと、薄くいれた珈琲。

ところで、 ケーキの類をスプーンで食べる人を見ると、「あ、実はヨーロッパ育ち?」と思う。 紅茶のティーバッグをカップに入れたまま飲んでいる人も。 特殊な例ばかり目にして出来た偏見だろうか……。 実際、人に話しても、あまり共感は得られていない。

2013/05/19

雨の夜

またしても良く寝た。寝過ぎたので、 珈琲、実家産の甘夏を使った母の手製マーマレード、ヨーグルトの朝食ののち、朝風呂。 湯船では、時折あひるのアーチー(と名付けた)を眺めながら、 マクロ経済学の入門書を読む。午前中は洗濯などの家事と読書。

昼食は、蒸したスナップエンドウと玉葱の酢漬けのサラダ、 オムライス、ビールを一杯だけ。 食後、二時間半ほど猫と昼寝。 そのあと夕食の支度までは、掃除などの家事と読書。

二度目のお風呂に入ってから、夕食の支度。御飯を炊いて、だしをひき、 冷奴(茗荷と生姜)、ピーマンと玉葱と豚肉の炒めもの、二十日大根の甘酢漬け、 大根と油揚げと細葱の味噌汁、御飯。食後にオレンジを一つ。

西から雨が近付いて来ている。 雨の夜にはミステリが良く似合う。 "Three for the chair" (R. Stout 著 / Bantam Books) を読む。 今日も自由で良い一日だった。

2013/05/18

紳士と人生

あまりに良く眠れて寝坊。 寝床で朝食を食べたいものだが、 寝床から起き出してキッチンで用意して、 また寝床に戻って朝食をとっても意味がないのだ。 誰かいい人を紹介してもらえないだろうか、住み込みの料理人を。 まあ、そういう妄想をしていてもしようがない、起きよう。 簡単な朝食のあと、朝風呂。

午前中は、DVDで「天才執事ジーヴス」(国書刊行会)を観たり。 ヒュー・ローリー演じるバートラム・ウースターのアホ面を観ながら、 やはり紳士たるもの、こうありたい、と思う。 女性には常に優しく、礼儀正しく、 どんなアホな友達も大切にし、 自分自身も適度に無能で、バカっぽさが愛くるしく、 湯船では黄色いアヒルのおもちゃが良く似合う、そんな人に私もなりたい。

森村たまきさんによる DVD 添付の解説によれば、 「幸いバーティーが非常に底の浅い人で、 深く複雑に思考する能力に限りがあるため、 またバーティーの遭遇する問題がそんなにも深刻な大不幸ではないために、 何よりバーティーが基本的によき意図のかたまりで、 しかもお金で解決する問題は簡単に解決できる資力を有してもいるため、 話はまったく深刻化しません」 とのことだが、 まったく、人生というものはかくあってほしいものだ、と強く思う。

他に作ってくれる人もいないので、昼食の支度。 冷奴に大葉と鰹節、蒸したスナップエンドウにマヨネーズ、 たらこスパゲティに大葉を散らし、赤いベルギービールを一杯だけ。 昼食のあとは、のどかに昼寝。 また二時間以上寝てしまった。 午後も「天才執事ジーヴス」の第二話を観たり、 "Three for the chair" (R.Stout 著 / Bantam books) を読んだり。

そうこうしているうちに、もう夕食の支度の時間だ。 日はまだ高いけれども、お腹が空くからしょうがない。 作ってくれる人もいないので、やむをえず自分で何とかする。 ピーマンとじゃこを酒と薄口醤油で炒めたもの、 最後のうすいえんどう(実家産)の煮物、 鰤のかまの塩焼き、玉葱の酢漬け、 玉子かけ御飯、豆腐と細葱の味噌汁。 食後にオレンジを一つ。

2013/05/17

モネのギャンビット

いつも通りのつましい朝食をとり、お弁当を作って、出勤。 今日も初夏のムードとは言え、昨日の冷気がまだ残っているのか、空気が爽やかだ。 出社して、心静かにお仕事。 昼休憩に新刊書店で DVD「天才執事ジーヴス Vol.1」(国書刊行会) を買う。 同じく国書刊行会の「バベルの図書館」(初版の方)みたいな紙製のケースに入っている。 午後も平静にお仕事。

夕方から映画館で 「モネ・ゲーム」 (原題 "Gambit")を観る。 今日が公開初日だったようだが、がらがらに空いていた (多分、650 席あるところに 15 人くらい)。 変だなあ、金曜日の 4 時、5 時なんて、 普通なら蕎麦屋で一杯飲んだあと、さあどうしようかしら、 じゃあ映画でも、と考えるような時間だと思うのだが。 ところで、 「モネ・ゲーム」という邦題は、 「ギャンビット」という語が日本ではあまり一般的でないので何とか考え出したのだと思うが、 やはり筋書からするとギャンビットでないとさまにならないのでは。

映画のあとの帰り道で夕食を済ませ、帰宅。 近所の図書館に本を返しに行ったついでに、 本を借りてくる。

2013/05/16

雨の匂い

今朝もけっこう暑い。 鯵の中骨の半分でだしをとった豌豆の味噌汁、 じゃこと木の芽入りの納豆、たらこ、茄子の糠漬、御飯、 といった、いつもの納豆定食の朝食。 卵焼きを作り、あとは作りおきのものを適当に追加してお弁当に詰め、出勤。

どうも今週は身が入らないなあ……と思いつつも、ちょこちょことお仕事。 夕方早めに退社して、歩いて帰る。 朝に比べて随分と冷んやりとしている。 雨の匂いがするなあと思っていたら、やはり、 途中でぱらぱらと雨が降ってきた。 もうそろそろ夏だなあとばかり思っていたが、 その前に梅雨、というものがあるのだった、そう言えば。

帰り道のスーパーで魚の棚を見るも高価過ぎる。 鰹は旬で比較的安いが、こんなに大きな冊は食べ飽きるしな……。 やむをえず、端っこのアラなどの棚に移動して検分。 今日は天然鰤のかまだな。

帰宅して、お風呂に入ってから、夕食の支度。 冷奴(鰹節と生姜と細葱)と、鰤のかまの塩焼きで、冷や酒を五勺ほど。 のち、じゃこ大根おろし、玉葱と新生姜の酢漬け、 鯵の中骨の残りでだしをとった大根の味噌汁で、御飯を一膳。 食後にオレンジを一つ。

夜はネロ・ウルフものの短編集、 "Three for the Chair" (R.Stout著 / Bantam Books) を読んだり。

2013/05/15

鯵を満喫

今日も良い天気だ。暑くなりそう。 昨夜は飲み過ぎてしまったし、 水曜日でもあることだし、 気楽な感じで道草的なお仕事。 昼食はスープカレー屋さんにて。 夕方退社。 帰り道のスーパーで、立派ないい鯵を買った。 三百円強、とお高くとまっていやがったが、 この大きさなら一匹で刺身と握りが作れそうだな、 と思って購入。

帰宅してお風呂に入ってから夕食の支度。 鯵を三枚に下ろし、塩をして冷蔵庫に入れてから、 御飯を炊く。 できあがったところで、 鯵の半身を軽く酢で洗ってから刺身にして(生姜と細葱)、うすいえんどうの煮物、 玉葱と新生姜の酢漬けで、酒を冷やで五勺ほど。 その間に酢飯を冷ましておき、 あとで、鯵の残りの半身を握り鮨に。丁度四個、二貫とれた。 鯵の頭と大根と細葱で潮汁を作って添える。 魚の頭は良いだしがとれるなあ…… 器に入れて出すとややグロテスクなのが欠点だが。 残った中骨は冷蔵。明日以降の味噌汁のだしなどにする予定。

2013/05/14

ラッダイト

急に七月の陽気。 私の嫌いな夏が、いよいよ、その凶悪な姿をあらわし始めた。 最低気温が 25 度以上の日は自宅待機にできないものだろうか。 もう歳も歳なのだから、熱射病に気をつけなければいけないし。

出社はしたものの、締切が過ぎて、だらけ気味の朝。 昼休みに本屋で "To save everything, click here" (E.Morozov 著/ Allen Lane) を買った。 私は一応、IT系の(超零細)会社に勤務しているが、 心情的にはラッダイトに共感しがち。 それは、そう遠くない未来には私の情報弱者の度合いが進展して、 駅の自動改札も一人では通り抜けられなくなるのではないか、 という恐れから来ているのかも知れない……。 午後は定例ミーティング。

夕方、以前に某 A 社でお世話になった O さんがオフィスに来訪。 夜は、O さんを迎えて弊社 CEO と同僚の天才プログラマとで会食。

2013/05/13

あなたに似た人

歌舞伎を観たり、お鮨をつまんだりで、ぶらぶらして暮らしたいものだなあ、 と思いつつ、今日も出勤。 真面目に本日締切のお仕事に励む。 とは言え、無駄骨になる可能性は高いけれども、 当たれば大きいから申し込んでおこうよ、 という感じなので、仕事と言えるかは微妙なところ。 まあ、とりあえず期限通り提出したのでほっとした。 もうちょっと何とかできたのでは、という気がしないでもないが……。 さて、明日からは何をするかなあ。 歌舞伎を観たり、お鮨をつまんだり……じゃなくて、仕事だ。

帰宅して、お風呂のあと夕食の支度。 御飯を炊いて、絹莢の味噌汁を作り、 あとは作りおきのものであっさり済ませておく。 夜は、「たった一人の反乱」(丸谷才一著/講談社文芸文庫) を読んだり。

「たった一人の反乱」は、 主人公が私に似ている、と言って知り合いから薦められたのだが、 こんな俗物と思われていたのか、と戦慄。 そういうことってありますよね。

2013/05/12

三人吉三

朝食ののち、身支度をして、歌舞伎座に出かける。 今月も柿落しと表題についていて、 少なくとも八月のチラシまでは柿落しとなっている。 改築して一年くらいは柿落しなのだろうか。

第一部の演目、「鶴亀」、「寺子屋」、「三人吉三」 を観劇。 先月から首実験ものが妙に多いような気もするのだが、「寺子屋」もまたそうだ。 名作に生首はつきものなのかも知れない。 そして、やはり「三人吉三」には歌舞伎の美学が凝縮されているなあ、と思う。 こいつは春から縁起がいいものを観たな、という感じ。 菊五郎もかなりの歳なので、そろそろ「お嬢」は辛いんじゃないかという気もするが。 今月も、 第二部には「先代萩」、「廓文章」など、 第三部には「誉石切」、「二人道成寺」 など、定番の豪華演目が続く。 玉三郎と仁左衛門の「廓文章」は観ておきたいかなあ…… 今月中にどこかで仕事をサボって。 来月はいよいよ「助六」があるのだが、 チケットの一般売り出し初日の今日、既に全席売り切れの模様。

歌舞伎のあとは、銀座のお鮨屋さんにて遅い昼食。 シャンパーニュを一杯のあと、冷酒を少々。 平貝の磯部焼き、のどぐろの焼き物、 握りでは縞鰺、鯖、穴子あたりが美味しかった。 夕方、帰宅。

昼に食べ過ぎたので、夕食は蕎麦を茹でて、盛り蕎麦で済ませておく。

2013/05/11

雨の神保町

今日は雨。 軽い朝食のあと、お風呂に入ってから、 午前中は自宅で作業。 オフィスでないとできないことがあったので、 やむをえず雨の中を神保町に出かける。 昼食は学士会館の中国料理屋にて。 オフィスでの用を済ませて、午後早い時間に帰宅。

夕食は、御飯を炊いて、 高野豆腐と玉子とうすいえんどうの煮物の冷製、 ちりめんじゃこと大根おろし、二十日大根と玉葱の酢漬け、 さやえんどうと豆腐の味噌汁。 食卓に並べてから、煮物と味噌汁が完全に重なってしまっていることに気付いたが、 そういうこともあるさ。

夜は予習の意味で 「團十郎の歌舞伎案内」(市川團十郎著/PHP文庫) を読んだり。

2013/05/10

かき揚げ

時々寒い日もあるけど、そろそろ春なのかなあ、 と思っていたら、既に初夏の陽気。

夕方退社して、帰り道で根菜と小海老のかき揚げを一つと、 豚肉と玉葱の串揚げを一つ買って、帰宅。 お風呂に入ってから、夕食。 かき揚げと串揚げでビールを飲みながら、 「團十郎の歌舞伎案内」(市川團十郎著/PHP新書) を読む。 色々と工夫しても流石に揚げたてのようにはいかないのだが、充分に極楽。 私の舌は安上がりに出来ているので、 簡単に口福が得られて結構なことである。 さらに、実家の畑でとれたうすいえんどうの煮物に、冷奴。 そのあと、蕎麦を茹でて、盛り蕎麦。

2013/05/09

ケチャップ味の生姜焼き

今日も午前、午後と着々とお仕事に励む。 かなりマージンをとった計画だったのだが、 進捗は予定通り。 夕方退社。

帰宅して、お風呂に入ってから夕食の支度。 豚肉の生姜焼きにケチャップを使うというレシピを知ったもので、 試してみる。普通の生姜焼きと作り方はほぼ同じなのだが、 かなりの量のケチャップと隠し味に豆板醤を使う。 結果は、猛烈に美味しかった。 特に難しい料理ではないが、初回からものにしたな、という感じ。 しかし、 こんな「お子様に大人気」みたいな味が劇的に美味しいとは、 私の味覚なんて所詮こんなものなのだ、という一種の屈辱感めいた感慨が。 喩えて言えば、 お腹がかなり減っている時に「キッチン○海」の玉葱入りの生姜焼きと、 付け合わせのケチャップ味のスパゲティをかき混ぜて一緒に食べたような味、 とでも言おうか……

やはり大人は、 海鼠の卵巣を干したものとか、鮎の塩焼のわたとか、 そういったものを嗜みながら、こんなに美味いものはないね、なんて言ったり、 ワイングラスを地軸と同じ角度だけ傾けながら、 菫の香りがどうのとか、綺麗な酸がどうのとか、言いたいものだ。

ケチャップ味の生姜焼きは、たまに自宅でこっそり作って一人で食べる秘やかなる愉しみ、としておこう。

2013/05/08

えんどうの季節

いつもの納豆定食を作って朝食。 水曜日はお弁当を休むので、余裕のある出勤。 今朝はちょっと肌寒い。

仕事の合間の神保町散歩。 連休中に仕入れがあったのだろうか、 古書店でレックス・スタウトのネロ・ウルフもののペイパーバックを 5 冊見つけて購入。 また読んでいない本がたまって行く。

夕方退社して帰宅。 お風呂のあと、夕食の支度。 うすいえんどうの煮物の冷製と、冷奴(生姜と大葉)でビールを少々のあと、 豚肉と茄子とスナップエンドウのタイ風炒めもの、 菠薐草の味噌汁、御飯。 いただきもののさやえんどうとスナップエンドウ、 実家から送られてきたうすいえんどうが、まだまだあまっている。 食べ尽せるのだろうか。

2013/05/07

デモクリトスと量子計算

眠い。まだまだ寝ていたい。 だが、簡単な朝食を済ませ、豆御飯のお弁当を作って出勤。 午前中は主に推敲作業、午後は定例のミーティングなど。

記事推薦の某 G 社の騒動がちょっと話題に。 私が思うに、切っ掛けの記事はセンセーショナルな見かけの割に、 特に何でもなかったと思うのだが、 若者たちのベンチャーなのでこういうことの対処にも不慣れで、 状況を悪化させてしまったようだ。 これに挫けず、この分野の先頭で我々に背中を見せ続けて行って欲しい。 出る杭は打たれる、という嫌な言葉を久しぶりに思い出す、後味の悪い話題だった。

夕方退社。 気温がかなり下がっている。風も強い。 夕食はプチトマト、カレーライス、人参と新生姜の漬物、林檎を一つ。 "The signal and the noise" (N.Silver 著/Penguin) がまだまだ読み終えられそうにないのに、タイトルに魅かれて、 つい、 "Quantum Computing since Democritus" (S.Aaronson 著/ Cambridge) を買ってしまった。

2013/05/06

call it a day

またしても良く寝た。 豆御飯と惣菜あれこれ、菠薐草の味噌汁の朝食ののち、 朝風呂に入ってから、今日も自宅でお仕事。

昼食はたらこスパゲティ。 さすがに水ってことはないでしょう、 と思って、ワインを少々。 午後の早い時間に、連休中に最低ここまでは、と思っていたところまでは出来たので、 今日はここまで、"call it a day" ということにして、 あとは半日の休暇。

そのあとは、実家の畑産のうすい豌豆の莢をむいたり、 「舌鼓ところどころ」(吉田健一著/中公文庫) を読んだり。

2013/05/05

豆御飯

いくらでも眠れるなあ。 寝過ぎたので、朝食は珈琲とヨーグルトと自家製の苺ジャムだけにして、 洗濯を仕掛けたのち、朝風呂に入る。 湯船の読書は "The signal and the noise" (N.Silver 著 / Penguin). 昼まではお仕事。

昼頃、実家から荷物が届いた。 母の手製の稲荷寿司の他、 実家の畑産のえんどう豆(うすいえんどう)など。 昼御飯は、玉子の澄まし汁を作って、稲荷寿司をいただく。 午後もお仕事。 休憩に、これまた実家から届いた柏餅を食べる。

夕食には、さっそく豆御飯を作った。 昔はあまり美味しいものとも思っていなかったのだが、 最近はけっこう作る。 歳をとると、味覚は基本的になつかしさで決まってくるように思う。

稲荷寿司の他にも、 高野豆腐の煮物とか筑前煮とか小鰯の梅煮などが入っていたので、 夜は母の手製の料理でありがたく冷や酒などいただきながら、 「舌鼓ところどころ」(吉田健一著/中公文庫)を読む夜。 つましやかながらも今日も良い一日だった。

2013/05/04

机の上

今日も午前、午後と自宅で粛々とお仕事に励む。 午後、難所に遭遇し、ここを乗り越えるには、 思ったより時間がかかりそうな気配。 夕方に力尽きて、続きはまた明日。

お風呂に入ってから、夕食の支度。 焼き小鰺の甘酢漬け、春菊みたいな菜のおひたし、 プチトマト、卵かけ御飯、絹莢のお味噌汁。 夜は 「舌鼓ところどころ」(吉田健一著/中公文庫)を読んだり。

机の上が段々に乱雑になってきたが、 それはそれで味があるものだ。 机の左側はこんな感じで、真ん中あたりは落書きや計算をした紙とかで、 右側はノートPC。

2013/05/03

世俗と超俗

今日もいい天気みたいだ。 いつもの納豆定食のあと、 朝風呂に入り、午前中は物書きのお仕事。 昼食はカルボナーラと、プチトマト。 午後もお仕事の続き。 連休は仕事が捗るなあ。

夕方から銀座に出て、最近、法人成りして社長に就任した N さんと天麩羅の会。 新しくオフィスも借りられ、大きな商いになりつつあるようで、けっこうなことだ。 N さんにはじゃんじゃん儲けてもらって、 私にお寿司や天麩羅をじゃんじゃんおごって欲しい。 その気持ちを込めて、 「お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ」 (糸井重里・邱永漢著/PHP文庫) をプレゼントしておいた。 代わりにというわけでもないのだが、 「イスラム芸術の幾何学」(D.サットン著/武井摩利訳/創元社) という本をもらった。 うーむ、世俗と超俗の対決という感じの交換。

2013/05/02

おでんの味

連休は自宅で仕事をし過ぎて疲れるので、谷間の平日に会社に遊びに行く。 昼食はまたしても、神保町のカレー。 午後も半ばくらいで退社。 帰宅して、お風呂に入る。 湯船の読書は "The signal and the noise" (N.Silver 著 / Penguin).

お湯からあがって、夕食の支度。 御飯を炊いている間に、 冷奴でビールを始める。 牛挽肉と茄子とさやえんどうのタイ風炒めもの、 しらすに自家製ポンズ、小さめの春菊のような菜のおひたし、 御飯、絹莢の味噌汁。

食後にアップルパイを一切れと珈琲を一杯いただきながら、 「食は広州に在り」(邱永漢著/中公文庫)を読む。 おでんはまずい、なぜならこれだけの材料を煮込んでそれぞれの味を生かすには、 昆布や鰹節程度のだしでは不十分で、鶏のガラか豚の骨を使わなければ駄目だ、 と書いているのを読んで、 大食通として知られた邱永漢先生でも若い頃は味が分かっていなかったのだな、 少なくともおでんについては理解していなかったのだなあ、と微笑ましく思う。 もちろん、 中国料理で奢った舌からすれば、当時の日本の食生活の水準は(当時の文人と同様)、 実際にずいぶん貧しいものだったろうから、自然な反応だったのかも知れない。

あるいは、魯山人がフランスの鴨料理の名店で、 懐から出した醤油と粉山葵で鴨を食べ、 こちらの方がうまいと言ってみせたのと同じ類の、 反骨精神から来る一種の気取りでもあろうかなあ。 富貴三代方知飲食、とはそのあたりの事情を示した言葉かも知れない。 味を語るのは難しいことである。

2013/05/01

麻婆豆腐と麦酒

今日は少し肌寒いかな、と思ったら、雨が降りそうな雲行きだ。 昨夜食べ過ぎたので、朝食は珈琲とヨーグルトだけにしておく。 朝風呂に入って、湯船で 「食は広州に在り」(邱永漢著/中公文庫)を読む。 午前、午後と自宅でデータ処理などのお仕事。 昼食は、ほとんど空の冷蔵庫と相談した結果、 納豆としらすのスパゲティ。

夕方、西方から野菜色々など物資が届く。 私の冷蔵庫の窮状を悟ってのことだろうか。 これでまたしばらく食卓が豊かになりそうだ。ありがたし。

「食は広州に在り」に影響されて、夕食のメインは麻婆豆腐。 麻婆豆腐と日本のビールは相性が良いと思うのですが、どうでしょう。 うーん、うまい。 食後に早速、いただきものの謎の柑橘類を一つ。