「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2013/11/14

風邪をひいた時に読む本

猫が変になついてくるところからして、今朝は寒いのだろう。 朝食とお弁当作り。 今日のお弁当は、実家から送ってもらった鰻の蒲焼を使って櫃まぶし。 お昼が楽しみだなあ、と思いつつ、徒歩にて出社。

夕方退社。帰宅して、お風呂に入ってから夕食の支度。 水菜のサラダ、玉葱の薄切りと細葱と生姜のスープ、レトルトのカレーライス。食後に蜜柑を一つ。

「かぜの科学」(J.アッカーマン著/鍛原多惠子訳/早川書房)の付録に、 風邪を引いたときに寝床で読む本の案内があった。 これはなかなか新機軸である。 そこでは、オースティンの「高慢と偏見」、トロロープの "Palliser" シリーズらしき六巻、 「不思議の国のアリス」、マッコール=スミスのボツワナを舞台にした人気推理小説のシリーズ、などが挙がっていた。 いかにもイギリス的で面白い。

今、風邪をひいて一週間ほど寝込むことになったら、私なら何を読むだろう。 「高慢と偏見」はちょっといい感じだが、そこは日本人らしく「細雪」はどうだろう。 いや、それなら谷崎潤一郎訳で「源氏物語」という手もある。 目先を変えて、ジェイムズ・ジョイスの「ユリシーズ」なんかも、風邪でぼんやりした頭に良さそうだし、長さも丁度良い。 気楽な短編をどんどん読むという手もある。例えば、久生十蘭の顎十郎捕物帳。 捕物帳の線は妙案かも知れない。ああ、早く風邪を引かないかなあ。 いや、この喉がいがらっぽい感じは、風邪じゃないだろうか。