「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2014/12/31

大晦日

「もしも、各人の生きた過去の年数と同じく将来生きられる年数をもはっきり知らせることができるならば、僅かな年月しか残っていないことを知った者は、どんなにか慌てることであろう。どんなにか残りの年月を惜しむことであろう。それゆえに、確実にあるものならば、どんなに僅かなものでも人に分けることは容易であるが、いつ尽きるとも知れないものは、ますます細心な注意をもって大切にしなければならない」


「人生の短さについて」(セネカ著/茂手木元蔵訳/岩波文庫)より

2014/12/30

大掃除

いよいよ今年もあと二日となったので、大掃除の一日。と言っても、例年せいぜいガスレンジや換気扇など普段サボっているところを掃除する程度。しかし今回は、急に本棚を整理しようと思い立ったため、大変なことになってしまった。

今のところ本棚が十七基あって、納まり切らない本の山があちこちに出来ている状態だったのだが、あちこちに散らばっているミステリやエンタテイメント系の文庫本を一箇所にまとめた方がいいんじゃないか、と思ったのが最悪の思い付き。結局、大掃除を始める前よりも混乱した状態のまま新年を迎える予定。

2014/12/29

カレー納め

買い物のため神保町へ。ついでに今年最後の神保町カレーを食べて帰る。夕食はピエンロー鍋。あとは饂飩。いい冬休みだ。

「最後の一撃」(E.クイーン著/青田勝訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)。「アイガー・サンクション」(トレヴェニアン著/植田克之訳/河出文庫)。

2014/12/28

トレヴェニアン

歳も歳だし来年は「シブミ」を持った老人を目指そうかな、と思い立ち、冬休みの課題図書はトレヴェニアン。未読の三作、「アイガー・サンクション」(上田克之訳/河出文庫)、「バスク、真夏の死」(町田康子訳/角川文庫)、「夢果つる街」(北山太郎訳/角川文庫)を古本屋で買い揃えておいた。

「アイガー・サンクション」から読み始める。主人公は芸術学部の大学教授で、天才的な美術鑑定士で、高名な登山家で、報復的暗殺専門のパートタイムの殺し屋で、女性にモテモテで、教会を改築した大邸宅に住んでいて、地下室には印象派の一大コレクションを持っていて、そんなハイライフの費用は暗殺報酬でまかなっているという、普通の人が書いたら阿呆らしくなりそうな、中学生が書いたラノベみたいな設定だが、そこはトレヴェニアンなので説得されてしまう。

この設定にぐっと来たのか、クリント・イーストウッド監督兼主演で映画化されているようだが、私は未見。

2014/12/27

今年読んだ本ベスト

今年も平穏無事に過ぎ去りつつあり、私の日常の変化と言えば、猫の機嫌と読んだ本くらいになりそうなので、2014 年に読んだ本のベスト3+1。

あくまで私が今年読んだ本なので、今年の出版事情とは何の関係もないです。事実、一冊も新しい本は含まれません。確かトレヴェニアンは、ある現代作家について意見を訊かれて、私は二十世紀に書かれた本はプルースト以外読まないのでわかりません、と答えたそうだ。極端な見得の切り方だが、一つの見識ではある。それはさておき、以下がその三冊。冬休みの読書計画のご参考に。
  1. 「月長石」(W.コリンズ著/中村能三訳/創元推理文庫)
  2. 「ワインは死の香り」(R.コンドン著/後藤安彦訳/ハヤカワ文庫)
  3. 「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)
「月長石」は言わずと知れた「最大にして最上のミステリ」(T.S.エリオット)。今年読んだ本で最も面白かった、時の経つのも忘れて読み耽った、という意味で今年のベスト。

「ワインは死の香り」は、ギャンブル狂の主人公が莫大な額の借金を返すため、 一万八千ケースという大量の高級ワインを盗み出すお話。スノッブでお洒落でシニカル。 なかなか書かれないタイプの小説だと思う。

「アナバシス」は私の心の古典なので、他の人にとって面白いかどうか分からない。おそらく「なぜ古典を読むのか」(I.カルヴィーノ著/須賀敦子訳/みすず書房)で批評を読んだのがきっかけだと思うのだが、それ以来、私は何度も読み返しているし、今年も読んだし、特に来年は何度も読み返すだろう。

最後にプラス1として、「夏目漱石全集」(夏目漱石著/ちくま文庫)。全十巻を第一巻から順に日々少しずつ少しずつ読み進め、現在、第九巻「明暗」を読んでいる途中。今年中に全部を読み終えることができなかったので番外とする。

2014/12/26

忘年会

今日が仕事納め。午後はオフィスの大掃除をしてから、出先でミーティング。そのあと神保町に戻って、夜はオフィス近所のレストランでの忘年会に参加。

例年と違って、今年は出資者が共通する関連会社の共同忘年会の感じ。それぞれは小さなスタートアップベンチャーとは言え数が多いので、レストランが一杯になっていた。今年も無事に過せて、とりあえず目出たい。早めに切り上げて帰宅。

2014/12/25

カヴァ

靴下は出しておいたのだが、私のところにはサンタさんは来なかったようだ。今年における私の行いが悪かったのだろう。深く反省。

いつも通りに粛々と働く。神保町はいつもよりやや人が少ないようだ。既に冬休みに入った人が多いのだろう。夕方退社して帰宅して、ありあわせの惣菜を肴にスペインのカヴァを飲む。今年の私にはこのくらいが釣り合いだろう。来年はシャンパーニュの NV くらい開けられるよう頑張ろう。

「最後の一撃」(E.クイーン著/青田勝訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)。「史記列伝 (一)」(小川環樹・今鷹真・福島吉彦訳/岩波文庫)。

2014/12/24

芝居納め

少しは年末らしい華やぎを求めて、夜は芝居納めに歌舞伎座に行く。名作「雷神不動北山櫻」で海老蔵が五役を勤めるという目出たさ。もちろん、「毛抜」「鳴神」「不動」などの幕は何度も上演されているが、「雷神不動北山櫻」の通しは歌舞伎座では初だそうだ。

ちなみに、海老蔵が勤める五役は、鳴神上人、粂寺弾正、早雲王子、安倍清行、不動明王。もちろん、雲の絶間姫は玉三郎だ。

2014/12/23

「ハサミ男」

珈琲、ヨーグルト、納豆、目刺し、白菜の浅漬、御飯、大根と葱の味噌汁。アボカドとベーコンのスパゲティ、白ワインを一杯。塩鮭、切干し大根と油揚げの煮物、御飯、葱と麩の味噌汁。

「ハサミ男」(殊能将之著/講談社文庫)、読了。何か仕掛けがあるぞ、と最初から思って読んでいるので、かなり早い段階でこのアイデアに気付いてしまった。たっぷりと伏線を張ってあるせいだが、書く方としてはギリギリのところまで書くリスクをとるのが当然だろう。実際、このツイストには気付いても、まる一日楽しい時間が過せた。ミステリ好きを微笑ませるペダントリーも愉快。著者が 49 歳という若さで亡くなったのは残念だ。

ところで「ハサミ男」は映画化されているようなのだが、どう映像にしたのか、ちょっと興味がある。

2014/12/22

「歯と爪」

気温がかなり下がったせいか、猫が時々くしゃみをしている。

夕方退社して帰宅。夕食は鶏胸肉と長葱の鍬焼き、白菜の浅漬、御飯、大根と油揚げの味噌汁。アボカドの刺身で白ワインを一杯だけの晩酌。

「歯と爪」(B.S.バリンジャー著/大久保康雄訳/創元推理文庫)、読了。昔、子供の頃に読んだときには、驚きもしなければ特に感心することもなかった。実際、奇数章と偶数章で別々の時間軸で語られる物語がどう関係しているのか、最後まで気付かないほど初心な読者はほとんどいないだろう。いや、この小説が書かれた当時は斬新だったのだ、という見解もありうるが、ちょっと信じられない。しかし、今回読み直してみて、手品師の復讐譚とカットバック手法がぴったりと融合した自然さ、描写のうまさは、やはりスリラーの名作と評価すべきだろうと思った。

2014/12/21

年の瀬の挨拶

珈琲、ヨーグルト、蜜柑。目刺し、切干し大根と油揚げの煮物、焼き海苔、白菜の浅漬、御飯、じゃが芋の味噌汁。夜は、いつも野菜を送って下さる Y さんからお誘いがあって、神保町のインドカレー屋にて会食。段々と「良いお年を」の挨拶が増えていく。

「歯と爪」(B.S.バリンジャー著/大久保康雄訳/創元推理文庫)。「寝るまえ5分のモンテーニュ」(A.コンパニョン著/山上浩嗣・宮下志郎訳/白水社) 。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

2014/12/20

村上春樹のありあわせスパゲティ

ヨーグルト、珈琲、蜜柑。ブロッコリと茹で卵のサラダ、焼き餃子、赤ワインを一杯だけ。食材が切れていたのだが冷たい雨で買い出しに行く気になれず、ありあわせスパゲティ。オリーヴの実とカッテージチーズのオリーヴオイル漬けでワインをもう少し。

「ありあわせスパゲティ」とは、「村上朝日堂」(村上春樹・安西水丸著/新潮文庫)に出てくる料理で、その時点で冷蔵庫に残っていたものなんでもかんでも茹で立てのスパゲティと和える、以上。というような貧乏学生時代が懐しくなるようなレシピ。一方、「村上レシピ プレミアム」(台所で読む村上春樹の会編/飛鳥新社)で紹介されているアレンジでは、ミニトマト、餅、サラミ、卵、バターをスパゲティに混ぜ、ふりかけをかける、という高級感あふれるものになっている。もちろん私の場合は前者。

「物語の迷宮」(山路龍天・松島征・原田邦夫著/創元ライブラリ)、読了。「歯と爪」(B.S.バリンジャー著/大久保康雄訳/創元推理文庫)。「寝るまえ5分のモンテーニュ」(A.コンパニョン著/山上浩嗣・宮下志郎訳/白水社) 。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

2014/12/19

年の瀬

今朝も氷点下まで冷え込んだ。

朝はオフィスでミーティング、午後は出先でミーティング、オフィスに一旦戻ってから、夕方また外でミーティング。私には非常に珍しいミーティング三昧の一日で、これも年の瀬だからだろうか。おかげで、冬休みまであと一週間あるのに何だかもう今年は終わった感。遅くなったので夕食も外で済ませて、帰宅。

「物語の迷宮」(山路龍天・松島征・原田邦夫著/創元ライブラリ)。「寝るまえ5分のモンテーニュ」(A.コンパニョン著/山上浩嗣・宮下志郎訳/白水社) 。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

2014/12/18

氷点下

今日も晴天。東京でも朝の最低気温は氷点下だったようだ。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。焼き餃子、蒸しブロッコリと茹で卵のサラダ、御飯、切干し大根と麩の味噌汁。蜜柑を一つ。

「悪の起源」(E.クイーン著/青田勝訳/ハヤカワ文庫)、読了。「寝るまえ5分のモンテーニュ」(A.コンパニョン著/山上浩嗣・宮下志郎訳/白水社) 。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

2014/12/17

麻婆麺

日本中のあちこちで豪雪や吹雪のようだったが、東京はからっと晴天。

ランチは N 研究所の O さんにお誘いいただき、近所の中華料理屋にて。麻婆麺が名物だと言うのでメニューは一択。なかなか美味しかった。まだまだ知らない店が色々あるなあ。ランチの後、新刊書店で「エセー 6」(モンテーニュ著/宮下志郎訳/白水社)を買う。次はいよいよ最終巻だが、白水社の百周年にあわせて来年中に出版する予定だそうだ。

夕方退社して帰宅。風呂に入ってから夕食の支度。ベーコンエッグ、蒸しブロッコリ、御飯、じゃが芋の味噌汁。蜜柑を一つ。

2014/12/16

師走後半

師走もあと半分か……午後から雨。日が落ちてからは雨に加えて強い風。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。塩鮭、ピーマンとベーコンの青椒肉絲風、鹿尾菜入り御飯、じゃが芋と油揚げの味噌汁。蜜柑を一つ。

「悪の起源」(E.クイーン著/青田勝訳/ハヤカワ文庫)。「寝るまえ5分のモンテーニュ」(A.コンパニョン著/山上浩嗣・宮下志郎訳/白水社) 。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

2014/12/15

冬のベルギービール

ようやく冬らしい朝。

夜は E 社の N 社長と二人忘年会。E 社は使用人を失って再び一人株式会社に戻ったと聞いていたのだが最近はどうなのだろうかなあ、と思いつつオフィスから猿楽町のベルギービール屋まで歩いて行く。

この寒いのにビールはどうかとも思ったのだが、暖い部屋から寒そうな外を眺めながら濃厚なベルギービールも悪くはない。雨の中を歩く馬鹿者どもをクラブの窓際の席から見るのが何より楽しい、と言ったのはイギリスの何卿だったっけなあ。

2014/12/14

日曜日

珈琲、ヨーグルト。ベーコンエッグ、白菜の浅漬、御飯、白菜と長葱の味噌汁。塩鮭のアラを焼いて酢橘を搾り、沢庵、御飯、切干し大根の味噌汁、蜜柑を一つ。晩酌に焼き餃子でビール。

「策謀と欲望」(P.D.ジェイムズ著/青木久恵訳/ハヤカワ・ミステリ 1559)、読了。「悪の起源」(E.クイーン著/青田勝訳/ハヤカワ文庫)。「寝るまえ5分のモンテーニュ」(A.コンパニョン著/山上浩嗣・宮下志郎訳/白水社)。

2014/12/13

忘年会

午後は定例のデリバティブ研究部会自主ゼミ。普段は朝に開かれているが、今日はその後に忘年会がついているので。F さんによるマルコフ過程とエルゴード性のつづき。忘年会は京橋のフレンチレストランにて。

2014/12/12

餃子と白菜の鍋

師走の第二週も何とか無事に終了し、今年も残るところあと二週。来週にかけて寒波到来らしい。私は寒いのが好きなので楽しみだ。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。餃子と白菜の鍋でビールを一杯だけ。鍋のあとは饂飩。あったまるなあ。

「策謀と欲望」(P.D.ジェイムズ著/青木久恵訳/ハヤカワ・ミステリ 1559)。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。「寝るまえ5分のモンテーニュ」(A.コンパニョン著/山上浩嗣・宮下志郎訳/白水社)。

2014/12/11

寝るまえ5分の

朝から小雨。今年もあと三週間かあ。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。いただきもののオリーヴの実とチーズのオリーヴオイル漬けで赤ワインを一杯だけ。塩鮭、ベーコンと白菜の炒めもの、御飯、豆腐と長葱の味噌汁。

「策謀と欲望」(P.D.ジェイムズ著/青木久恵訳/ハヤカワ・ミステリ 1559)。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。「寝るまえ5分のモンテーニュ」(A.コンパニョン著/山上浩嗣・宮下志郎訳/白水社)。

寝る前に「エセー」を読むのはなかなかいい習慣だな。

2014/12/10

白菜と花椒

晴天。今日も寒い。

夕方退社して、帰宅。風呂に入ってから夕食の支度。豚肉と白菜と花椒の鍋。味つけは日本酒と醤油と塩少々だけだが、やたらにうまい。白菜の美味しい季節である。日本酒を五勺。鍋のあとは長葱と卵で饂飩にしてみた。

2014/12/09

普通の一日

すっかり冬。年老いた猫と年老いた人間が互いに暖を与え奪いあう朝。いつもの目刺し、納豆、糠漬、御飯、味噌汁の朝餉をとる。作り置きの惣菜と御飯を適当に弁当に詰めて出勤。

昼休憩に「暮しの手帖」のレシピ本と「寝るまえ5分のモンテーニュ」(A.コンパニョン著/山上浩嗣・宮下志郎訳/白水社)を買う。できるだけ古本しか買わないようにしているのだが、つい贅沢をしてしまった。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。塩鮭、白菜の浅漬、御飯、豆腐と長葱の味噌汁、蜜柑を一つ。いただきもののオリーヴの実とチーズのオリーヴオイル漬けで、安物の赤ワインを一杯だけ飲みながら、「策謀と欲望」(P.D.ジェイムズ著/青木久恵訳/ハヤカワ・ミステリ 1559)の、ダルグリッシュ警視長が叔母の遺品を整理するところを読む。ここで「エドガーのチェロ協奏曲」と書かれているのは、エルガーの間違いなのではないか。何事もない普通の一日。

2014/12/08

ルールとスタイル

月曜日。すっかり寒くなって、コートに襟巻に手袋の完全装備。

午前中は外でミーティング、サラリーマンの町で昼食をとり、午後はオフィスに戻る。週の頭で低調。夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。湯豆腐で日本酒を五勺、のち親子丼、蜜柑。

「策謀と欲望」(P.D.ジェイムズ著/青木久恵訳/ハヤカワ・ミステリ 1559)。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

「アナバシス」は私の心の古典で、「人生は一つの撤退戦である」が私のモットーなのだが、読み返すたびに、と言うよりは歳をとるたびに、ますます心に染みるようになってきた。私達がこの世に生まれ落ちることは、ペルシア帝国のどまんなかにギリシア兵が否応なく取り残されるようなものであり、私達の幸福とは長い撤退戦の中でたまさか故郷に似た海を見つけて「タラッタ、タラッタ」と泣くことなのではないか。そして私たちが蝗は蝗でもマシな蝗として生きる術を与えてくれるのは規律と様式、すなわちルールとスタイルだけなのではないか。

2014/12/07

日曜日

猫と互いにしがみついて暖をとる大雪の日。もちろん東京に大雪が降ったわけではなく、暦の「大雪」。

珈琲、ヨーグルト、チョコレートパン。豚肉とピーマンの黒酢炒め、沢庵、御飯、人参と葱のスープ、蜜柑。珈琲とシナモンロール。鶏肉の水炊き鍋、そのあとの饂飩。

「ミステリー風味 グルメの世界」(西尾忠久著/東京書籍)、読了。「策謀と欲望」(P.D.ジェイムズ著/青木久恵訳/ハヤカワ・ミステリ 1559)。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

2014/12/06

土曜日

ヨーグルト、珈琲。菠薐草入りのオムライス、マカロニサラダ、赤ワインを一杯だけ、蜜柑を一つ。珈琲。ピエンローとそのあとの雑炊、ビール。

「策謀と欲望」(P.D.ジェイムズ著/青木久恵訳/ハヤカワ・ミステリ 1559)。「ミステリー風味 グルメの世界」(西尾忠久著/東京書籍)。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。

2014/12/05

「日曜日は埋葬しない」

猫は床暖房だいすき、のようだが、毎日使っているとどれくらいのガス料金になるのか……。

「日曜日は埋葬しない」(F.カサック著/中込純次訳/世界ミステリーシリーズ 643)、読了。ほとんど短編小説と言ってもいいくらいの短かさなので、すぐに読めた。カサックと言えば「殺人交叉点」が有名だが、こちらは入手し難いこともあって「幻の名作」的な扱いかも。しかし私の印象では、気の効いた佳作という感じ。

ある一つのツイストが肝なのだが、ほとんどのマニアは途中で見抜いてしまうだろう。その軽さの割には、オチを悟られてもなお面白い、というほどの水準には達していないのでは。

ちなみに、この本の「あとがき」には、ストーリーの全てがオチまで含めて丁寧かつコンパクトに要約されているので、絶対に先に読んではいけない。

2014/12/04

ロールスロイス20/25とタリスカー

ようやく冬らしくなってきた。エアコンディショナーとガス床暖房のどちらが効率的か実験中。

「二人のサード子爵」(B.デナム著/加地美知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1487) 、読了。親子二代がそれぞれの時代に巻き込まれた事件を、章毎に交互に書いていく構成で、過去と現代で変化したものしないもの、鏡合わせ的な効果が面白い。「1944クラブ」を巡って、父親はノルマンディー上陸作戦がらみのスパイ事件を追うことになり、息子は産業スパイ的な盗難事件の犯人に疑われる。釣りについてや、年代もののロールスロイス(Rolls-Royce 20/25 の二人乗りコンヴァーチブル・クーペ)の修理の執拗で過剰な描写もチャーミングではある。

英国の上院枢密顧問官というエリート政治家が書いたミステリーとして当時はかなり評判になったはずだが、今まで聞いたこともなかったし、インターネット上には感想の一つも見当たらない。私自身は、「ミステリー風味 グルメの世界」(西尾忠久著/東京書籍)に「例のタリスカーが一瓶手にはいりましてね」という引用とともにちらりと出て来たことで知った。エンタテイメント系の翻訳小説はすぐに忘れ去られてしまうのだなあ。ネット時代以前のものは特に。

2014/12/03

CEO兼…

今月から M 社の代表取締役に就任。人生何が起こるか分からないものだ。次は大臣か教祖にでもなるかも知れない。

今までチーフ・サイエンティストという謎の肩書だったのが単純なものになるなと思っていたら、前代表が「CEO兼チーフ・サイエンティストってかっこいいよ」と言うので、そういう名刺を作ることにした。目下、発注中。

2014/12/02

実印

ようやく冬らしい気候になってきたので、朝は暖房を入れることにする。猫が喜んでいることはその様子から見て間違いない。

生まれて初めて実印を捺す。随分と前のこと何かの機会に父が、「御前も大人になったのだから必要になることがあるだろう」と言って作ってくれたのだが、まさか初めて使う実印がこういう目的だとは想像もしなかった。まさに一寸先は闇、じゃなかった、人生は何が起こるか分からないものだ。

夕方退社して帰宅。風呂に入ってから夕食の支度。鮭を焼いて、菠薐草のおひたし、卵かけ御飯、葱と油揚げの味噌汁。蜜柑を一つ。

2014/12/01

師走

朝から雨。いよいよ師走。あといくつ寝るとお正月。

夕方退社。帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。蒸し鶏、マカロニサラダ、御飯、葱のスープ。蜜柑を一つ。

「二人のサード子爵」(B.デナム著/加地美知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1487) 。「ミステリー風味 グルメの世界」(西尾忠久著/東京書籍)。「アナバシス」(クセノポン著/松平千秋訳/岩波文庫)。