「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2015/06/30

ミーティングと老眼鏡

火曜日はミーティングが重なり易い日なのだが、今日は八つものミーティングに出てしまった。多分、新記録達成。

最近、老眼がかなり進んできたので、今日から老眼鏡デビュー。会議やミーティングでは遠くの画面やスクリーンを見ることが多く、一方で手元の手帳も見るので、本当なら二焦点レンズの遠近両用眼鏡にすべきなのだろう。しかし、隠居願望や老人への憧れのある私は、老人コスプレの一環として、まず老眼鏡を導入してみた次第である。

2015/06/29

クルクマ

朝は肌寒いくらい冷え込んで、おかげで早く目が覚めてしまった。しかし日中は気温がぐんぐん上がって普通の夏の日。

ミーティングの他は主にメイル書き仕事の一日だった。夕方退社。帰り道の花屋で白いクルクマを買う。形も変わっていて綺麗な花だが、生姜とか鬱金の仲間で、原産地では根の部分をスパイスや薬にするとか。

帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。豚白モツと玉葱のポン酢で冷酒を五勺。ポテトサラダ、鰯の梅煮、油揚げと葱の味噌汁、御飯。

夜の読書は、「子供の悪戯」(R.ヒル著/秋津知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1536)、「モンテスキュー」(世界の名著34/中央公論新社)より「ペルシア人の手紙」(井田進也訳)。

2015/06/28

家事と読書

今日も予定がない。土日ともにずっと家にいられるのは一ヶ月ぶりくらい。朝から家事をあれこれ。洗濯に、シーツの交換、家具の修理、本の整理、書類の整理、料理の仕込み、エトセトラ。その上、住民税も払った。昼になって、豚白モツと玉葱のポン酢和えで冷酒を五勺だけ。のち、焼き餃子など。

しばらく昼寝をしてのち、「自殺について 他四篇」(ショウペンハウエル著/斎藤信治訳/岩波文庫)を読む。ショウペンハウエルは心が洗われる。誰かが "Parerga und Paralipomena" を日本語に全訳すべきだと思うのだが、今のところ部分的な翻訳を繰り返し読むか、または Oxford University Press から出ている E.F.J.Payne の英語訳で満足せざるを得ないのは残念なことだ。

そしてまた家事ロード。掃除機がけ、風呂とトイレと玄関の掃除、料理の仕込みと夕食の支度、ゴミ出し、エトセトラ。夕食は、油揚げの葱詰めの網焼き、鰯の塩焼き、オクラのポン酢和え、大和芋のとろろ汁、御飯。

夜の読書は「子供の悪戯」(R.ヒル著/秋津知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1536)、「モンテスキュー」(世界の名著34/中央公論新社)より「ペルシア人の手紙」(井田進也訳)。

2015/06/27

馬の国

今日、明日は何の予定もない。幸せだ。8 時過ぎまでゆっくりと寝る。ヨーグルト、林檎ジュース、珈琲だけの朝食のあと、朝風呂に入る。湯船の読書は「ガリヴァ旅行記」(スウィフト著/中野好夫訳/新潮文庫)。第三篇、ガリヴァは飛島ラピュタからその支配地バルニバービに降り、首都ラガードーの学士院を訪問。

昼食はオムライスとビール。午後も読書などして静かに暮らす。「転倒」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ・ミステリ1252)、読了。次はまたレジナルド・ヒルに戻って、「子供の悪戯」(R.ヒル著/秋津知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1536)の予定。「ガリヴァ旅行記」の続きを読む。第四篇、馬の国フウイヌム訪問記。読了。やはり第四篇が飛び抜けて凄い。「帆もやはりヤフーの皮で作った」とか、さらっと書いてあるところに凄みがある。「これは、年をとったのでは、皮が硬く、厚くて困るので、できるだけ仔ヤフーを使うことにした」……

夕食は鰯の梅煮。他に大和芋のとろろかけ御飯、豆腐と葱の味噌汁。夜の読書は「モンテスキュー」(世界の名著34/中央公論新社)より「ペルシア人の手紙」(井田進也訳)。「ガリヴァ旅行記」に続き、人間嫌いシリーズと言えよう。

2015/06/26

憂鬱な本

今日も曇り空で不快な蒸し暑さ。とは言え、今週も無事に週末に辿り着いた。けっこうなことである。今週の労苦は今週で足れり。来週は来週みづからが思ひ患ふであらう。夕方退社。帰宅して風呂に入ってから、夕食の支度。じゃこ大根おろし、焼き餃子、焼売、ビール。

夜の読書は「日本の納税者」(三木義一著/岩波新書)。読了。私は税金についての話がけっこう好きなのだが、この本もまたいい感じに暗鬱な気持ちにさせてくれる一冊だった。

2015/06/25

飛島

曇り空で蒸し暑い一日。少し遅くなったので、白金台で食事してから帰る。復路の電車の中でも「源氏物語」(紫式部著/谷崎潤一郎訳/新潮文庫)。今、「若紫」の帖の終わりあたり。

帰宅して、お風呂。湯船の読書は「ガリヴァ旅行記」(スウィフト著/中野好夫訳/新潮文庫)など。今、第三篇の空飛ぶ島ラピュタ。

2015/06/24

今日も寝坊

今週は寝坊気味だ。どうも、すっきりと 6 時に起きられない。

今日も一日、色々と雑用をして、夕方退社。帰宅して、まずお風呂。湯船の読書は「反時代的考察」(F.W.ニーチェ著/秋山英夫訳/角川文庫)より「教育者としてのショーペンハウエル」。のち、夕食の支度。玉葱のスライスをのせた冷奴と、餃子でビール。

夜の読書は「ガリヴァ旅行記」(スウィフト著/中野好夫訳/新潮文庫)、「転倒」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ・ミステリ1252)など。

2015/06/23

芍薬のはなびら

今朝も寝坊したものの、ちょっと改善して、朝食を支度し、弁当を作るところまで行った。しかし、珈琲を淹れることは出来ずに出勤。午前中は雑用をこなして、午後は主にミーティング。遅くなったので、白金台で夕食を済ませてから帰路に着く。

帰宅。卓上の芍薬は、もう盛りは過ぎた感じ。芍薬は綺麗な花だが、日持ちがしない。「芍薬のはなびらおつるもろさかな」(万太郎)。

2015/06/22

月曜日

月曜日。寝坊。芍薬の重い頭から落ちた花弁がテーブルに山になっている。歌心のある人なら、一句浮かぶところかも知れない。寝坊のせいで、平日いつもの納豆定食は作って食べられたものの、弁当にまで手がまわらなかった。今日は一日曇り空で、蒸し暑い。

ほとんど人のいないオフィスに到着。細々とした雑用デー。夕方退社。帰宅して、夕食の支度。冷奴(生姜、浅葱、鰹節)、小松菜のおひたし、しらす丼、大和芋のとろろ汁。

夜の読書は、「ガリヴァ旅行記」(スウィフト著/中野好夫訳/新潮文庫)、「転倒」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ・ミステリ1252)など。

2015/06/21

江戸の悪

湿度が高く、雨がちらほら降ったり降らなかったりの一日。休日の洋風朝食のあと家事あれこれを片付けて、昼頃外出。表参道の蕎麦屋にて会食。かき揚げ天盛りでビールの幸せ。毎日こうありたいものだ。

次は、太田記念美術館へ徒歩で移動。「江戸の悪」を観る。これまで注目していなかったが、豊原国周がいい感じ。三代目澤村田之助をモデルにしたものにぐっとくる。また、月岡芳年はやはり違うな、と。

夕方帰宅。夕食は手抜きして、小松菜のひたし、レトルトのビーフカレー、赤ワインを少々。夜の読書は、「転倒」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ・ミステリ1252)など。

2015/06/20

深山の雪

やっと休日。家で一日、猫と並んでごろごろしていたいところだが、今日も予定がある。目玉焼き、ソーセージ、焼きトマト、トースト、珈琲、オレンジジュースの朝食をとり、洗濯をしてのち、定例のデリバティブ研究部会自主ゼミへ。

所用があったのでゼミ後のランチは失礼して、少し遠回りしてのち帰宅。芍薬(深山の雪)を生け、お土産の握り鮨と冷酒を五勺の昼食。しばらく昼寝。午後はのんびり。

夕食は、しらす大根おろし、隠元の胡麻よごし、大和芋のとろろかけ御飯、若布と浅葱の味噌汁。夜も読書などで静かに過す。「ガリヴァ旅行記」(スウィフト著/中野好夫訳/新潮文庫)、「転倒」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ・ミステリ1252)など。

2015/06/19

反時代的考察

やっと週末に辿り着いた。特に忙しかったわけでも何でもないのに、今週は辛かった。老化なのだろう。そう言えば最近、老眼も加速をつけて進んでいて辛い。

夕方退社して、神保町を少し散歩。ニーチェの「反時代的考察」を探しているのだが、どこにもない。ちくま文庫のニーチェ全集も第4巻だけ、ない。どういうことなのだろう。特に他の巻に比べて、とりわけ重要ってこともないと思うが……いや、それが理由なのか。

珈琲豆を買って帰宅。風呂に入ってから、トマトと胡瓜とじゃこのサラダ、焼売でビール。のち、盛り蕎麦に山葵。明日の朝は「フルブレックファースト」にしようと思って材料をそろえているのが、今の私の最大の(そして、ちっぽけな)幸せ。

2015/06/18

寛ぎ

少し寝坊。朝の時点では、まだ舌の腫れは引いていない。雨が降りそうで降らない湿度の高い一日。今日も朝のオフィスは静か。

夕方退社して、今日も全力で寛ぐためにまっすぐに帰宅。風呂に入ってから、夕食の支度。しらす大根おろしに自家製ポン酢で冷酒を五勺。出来合いの焼き餃子、卵かけ御飯、大和芋のとろろ汁。

夜の寛ぎの読書は、「ガリヴァ旅行記」(スウィフト著/中野好夫訳/新潮文庫)、「転倒」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ・ミステリ1252)など。

2015/06/17

全力で寛ぐ

昨夜が遅かったせいで十分に睡眠がとれず、朝起きたときから既に疲れ気味。舌が少し腫れた感じは、体調を崩しそうな前兆。しかし、いつもの朝食を済ませて出勤。

朝のうちにほとんどの雑用を片付けて、昼食は大手町にて会食。オフィスに戻って、残りの仕事をこなし、夕方退社。帰宅して、そのあとは全力で寛ぐ。夕食は枝豆、肉巻き、ビールで始め、のち、しらす丼、大根の味噌汁。

「思考の技法」(D.C.デネット著/阿部文彦・木島泰三訳/青土社)、丁度二ヶ月かかって読了。私的本年度前半ノンフィクション部門、一位。第IV部のコンピュータの仕組みに関する「幕間」だけは良く知っていることなので退屈だったが、それ以外は全ページ面白く刺激的だった。対抗馬は S.Aaronson の "Quantum Computing Since Democritus" だったが、まだ積読状態。

2015/06/16

今日も会議デー

今日もやや寝坊したが、何とかいつもの平日用の納豆定食を作り、お弁当も詰めて、出勤できた。曇り空。気温は低いが湿度が高くて蒸し暑い。

火曜日は会議デー。今日は少なめだったが夕方にミーティングのあとすぐに退社して、表参道でのスタートアップ系のイベントに参加、というスケジュールだったので、ちゃんと夕食を食べる時間がなかった。いかんなあ……

2015/06/15

月曜日

月曜日は辛い。少し寝坊。海苔巻と稲荷寿司の残りに味噌汁をつけて朝食にし、さらに残りをお弁当に詰めて出勤。のんびり珈琲を淹れている時間はなかった。

相変わらずIT企業の朝は遅い。9 時になっても出勤している人がちらほらしかいない。賑やかになる前に粛々と今日の仕事の段取りをつけてしまう。ほとんどの仕事は取りかかるのに一番エネルギーがかかるので、手をつけておけばあとは楽。

夕方退社して、帰宅。枝豆、きんぴら牛蒡、鰤の照り焼きで冷酒を一合ほど。のち、鮎めしの茶漬に山葵。夜の読書は「ガリヴァ旅行記」(スウィフト著/中野好夫訳/新潮文庫)、「転倒」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ・ミステリ1252)など。

2015/06/14

一日休み

日曜日。休日向けの簡単な朝食。午前中に実家から、母手製の海苔巻と稲荷寿司が届いたので、早めの昼食。ビールもつける。「死にぎわの台詞」(R.ヒル著/秋津知子訳/ハヤカワミステリ 1508)、読了。ここまでのシリーズでは一番面白かった。私自身が老いの問題をシリアスにとらえる年頃だからかも知れないが。親は呆けてくるし、自分も呆けてくるし、で。

午後は昼寝をしたり、「ガリヴァ旅行記」(スウィフト著/中野好夫訳/新潮文庫)を読んだり、家事をしたり。夕食は胡瓜とトマトと茹で卵のサラダ、焼き餃子、焼売など。

若い時とは違って、フルに二日休まないと翌週がつらいのだが、そうも言っていられない。明日を軽めに過して調整しよう。

2015/06/13

勝ちどき

土曜日だけれども朝から出動。勝ちどきに向かう。データベース関連の研究会。午後からは自分の講演もあり。全くの異分野だと思っていたのだが、意外と何でもありの雰囲気で、私の講演もそれほど見当違いではなかったように思う。とは言え、慣れない場だし、大学以外からのスピーカは私だけだしで、けっこう緊張した。

帰宅して、ポテトサラダ、枝豆、冷奴(生姜、葱、鰹節)などでヱビス。労働のあとのビールはうまい。ちなみに昼食は鮭、いくら、帆立、蟹の海鮮丼でした。

2015/06/12

怠惰への賛歌

「古楽の楽しみ」がリクエスト特集なので、ああようやく金曜日だ、と思う朝。しかし、明日の土曜日も研究会とは言え、一応仕事なので、週末感はない。

出勤して、粛々と雑用に励む。夕方退社して、帰り道で焼き餃子と焼売を勝って帰宅。そして、それらでビールを飲みながら、「怠惰への賛歌」(B.ラッセル著/堀秀彦・柿村峻訳/平凡社ライブラリー)を読む夕べ。そうだ労働は悪だ。怠惰こそが善であり、素晴しい。間違いない。伯爵の御前が言うな、的なところがまた素晴しい。マルクスの娘婿程度の小市民が言うのとは説得力が違う。

「私が本当に腹からいいたいことは、仕事そのものは立派なものだという信念が、多くの害悪をこの世にもたらしているということと、幸福と繁栄に到る道は、組織的に仕事を減らしていくことにあるということである」(同書、第一章「怠惰への参加」pp.13)。まさに私が普段からそう思っていた通りだ。

でも明日からもまた勤勉に働こう…

2015/06/11

源氏物語とガリヴァ旅行記

木曜日だ。最近の出勤の電車の中では「源氏物語 巻一」(紫式部著/谷崎潤一郎訳/中公文庫)を読んでいる。今は「夕顔」の帖。

オフィスが静かなうちに、魔法瓶で持参した珈琲を飲みながらさっさと雑用をこなす。午前中に一つミーティング、午後は雑用色々。夕方退社。帰りの車内では「ガリヴァ旅行記」(スウィフト著/中野好夫訳/新潮文庫)を読む。

帰宅して、風呂に入ってから夕食の支度。トマトと胡瓜のサラダ、納豆(オクラ、じゃこ、海苔)、鰤の照り焼きでヱビスビール。のち、鮎飯のお焦げのお茶漬け。

2015/06/10

絶望はいかがですか

昨日は朝から夜まで大変だったので、今日は気楽なペースで過そうと朝から決めていた。そして家に帰ったら、枝豆を茹でて冷えたビールを飲もう、と、そればかりの気持ちの一日。

昼はオフィスの近くのイタリアンレストランにて会食。「絶望」という名前のオリジナルのパスタがあったので、「絶望を下さい」と注文したら、「お客様は絶望ですね」「すぐに絶望来ます」「お待たせしました絶望です」などと言われる度に若干の困惑を覚える昼食であった。

夕方退社。帰宅して、風呂に入ってから、朝から決めていた通り、枝豆とヱビス。

2015/06/09

また歌舞伎座、ただし勉強会

まだ火曜日か……今週は長いな。花瓶の紫陽花を見ながら朝食を済ませて出勤。外は雨。どうやら梅雨だ。朝一の 9 時からミーティング。午後も複数のミーティングがあり、やはり火曜日はミーティングデー。

夕方退社して、三日前に観劇に訪れた歌舞伎座へ。しかし今日は、歌舞伎座タワーの上の方に入っている某企業のスペースを借りての勉強会に参加のため。前回も参加したのだが、前に比べて参加者が極端に減っていた。前回の話題(隠れマルコフモデル)が難し過ぎたのか、簡単過ぎたのか。

本発表が終わったあと、私も Lightning Talk をさせていただく。ちょっと前に話題になった、"BASP" の仮説検定禁止令について。

2015/06/08

社長の仕事

相変わらず月曜日は低調。だが、朝食の膳の茗荷の糠漬が美味しかったことと、弁当の鮎めしを楽しみに、今日も出動。一週間がんばろう。

何やかやと仕事があるものだなあ、と思いながら、ほぼ切れ目なく雑用をさばいているうちに夕方。社長の仕事の不思議なところは、どの仕事も直接お金になっていないことだ。と言うことは、会社にいらないんじゃないか?とか、少なくとも、高い給料払う必要ないんじゃないか?という疑問に対して、まだ十分に説得力を持った反論を思いつかない。二十年以内に「人工知能」に置き換えられる職業の一つかも知れない。二十年後、全ての取締役会議が機械に置き換わったならば、それはディストピアなのか、ユートピアなのか。

夕方退社して、帰り道の花屋で紫陽花を買い、帰宅。風呂に入ってから夕食の支度。冷奴(茗荷、大葉、生姜)、鰤の塩焼、大根おろしで冷酒を一合。のち、鶏と牛蒡の炊き込み御飯、茗荷と葱の味噌汁。

2015/06/07

六月大歌舞伎、夜の部

昨夜は歌舞伎座で「六月大歌舞伎」の夜の部を観劇。「新薄雪物語」の後半と、「夕顔棚」。「新薄雪物語」は昼夜通しで上演されているので、昼夜の両方、しかも昼のあと夜の順序で観たいところではあるが、私のスケジュールと予算の関係でやむをえず夜の部。

ちなみに歌舞伎座に入ったところで、人物相関図つきの「夜の部に至るこれまでのあらすじ」が配布されていて、けっこう便利だった。昼夜通しでない普通の時も、有料の筋書の他に、こういう風に紙一枚の簡単な筋書と人物相関図を無料で配布するといいのでは。

今回は二階の東側桟敷席で観ていたのだが、隣りの席の上品そうなお洒落おばあさんに話しかけられる。歌舞伎座が空襲で焼けて建て直すまでは東劇に通っていたくらい、年季の入った歌舞伎ファンらしい。先々代の海老蔵はこうだった、みたいな話を聞く。

2015/06/06

二種類の宝くじ

昨日の夜は雨で凍えるような寒さだったが、今日は朝から晴れ。蒸し暑い。簡単な休日朝食を済ませてから、マンションの設備点検に立ち会う。のち、朝風呂の湯船で、「思考の技法」(D.C.デネット著/阿部文彦・木島泰三訳/青土社)を読む。販売後に当選番号を決める宝くじ(事後式)と、販売前に既に当選番号が決まっている宝くじ(事前式)の「違い」について。非常に興味深い。

事前式は一見、不都合が色々あるような気がするが、当選番号を発表まで秘密にしておく手続きや保証が面倒なだけで、本質的には宝くじとして問題ない。実際、スクラッチくじは買う前から当選番号が決まっている。しかし何となく、事後式の宝くじには、買った時点ではどのくじにも当選する可能性が同じく潜んでいるように思われるところに、特別な趣き(?)があるような気がする。つまり、事後式には「ほんもののチャンス」があり、事前式は「擬似的なチャンス」に過ぎない、という印象を受ける。しかしながら、「ほんもののチャンス」は必要なのだろうか。

昼食にインスタントラーメン。焼き茄子、蒸しブロッコリ、刻み葱、卵をトッピング。明日、新しい冷蔵庫が届くので、冷蔵庫の掃除。この冷蔵庫は二十年以上使っているので、なかなかに感慨深い。

夕方から歌舞伎座にて「六月大歌舞伎」夜の部を観劇。

2015/06/05

週末

午後から雨。暑かったり寒かったり、おかしな天気。

比較的おだやかな一日のあと、夜はオフィス近所にて会食。帰宅は 23 時頃になってしまった。

2015/06/04

朝のオフィス

今日はまた暑い。しかし湿度は低く、爽やかな気候。

やはりIT企業は夜型の人が多いのか、朝はオフィスが閑散としている。魔法瓶に詰めてきた珈琲を飲みながら、オフィスが静かなうちに、今日することの段取りを一通りしてしまう。

夕方退社。オフィスの雰囲気は午後遅くからようやく、エンジンがかかってくる感じなので、何となく後ろめたい。

帰り道の肉屋でチキンカツを買って帰宅。お風呂に入ってから、チキンカツ、大根おろし、ポテトサラダでギネスを一杯だけ。のち、納豆、人参の糠漬、豆御飯、油揚げと葱の味噌汁。

2015/06/03

夢浮橋

朝から雨。気温は低いが、蒸し暑いような、そうでないような。

夕方退社。帰りの電車内で「ビギナーズ・クラシックス 源氏物語」(紫式部著/角川書店編/角川文庫)を読了。ダイジェスト版を読んだので、次は通勤のお供として谷崎潤一郎の現代語訳を読む予定。

神保町のカフェで珈琲豆を買って帰宅。夕食の支度。茹で蚕豆、小海老の唐揚げ、油揚げの葱詰めの網焼きで冷酒を五勺。のち、卵かけ御飯、茗荷の味噌汁。

「思考の技法」(D.C.デネット著/阿部文彦・木島泰三訳/青土社)、「死にぎわの台詞」(R.ヒル著/秋津知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1508)。

2015/06/02

リーダーシップとは

今日も暑い。かと思うと、会議室は冷房が効き過ぎていたりで、なかなか難しい季節だ。明日は雨で寒いと言う。難しい。

火曜日はミーティングが重なりがち。とは言え、今日は 4 つで済んだけれども。夕方退社して帰宅。電車の中で、リーダーシップとは何なのかなあ、と自分に似合わないことを考えながらの帰路。

帰宅して、やれやれ、と蚕豆と海老の唐揚げで冷酒を五勺。そののち、ブロッコリと卵のラーメン。

2015/06/01

死にぎわの台詞

また一週間が始まった。今日も暑い。

普通は月曜日の朝に、なんだかややこしいメイルがたまっているのだが、今朝は珍しく何もない。いくつか催促やリマインドのメイルを送ってのちは、ゆっくりとした一日。夕方退社。

帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。茹で蚕豆、小海老揚げ、塩鮭で白ワインを少々。のち、鶏肉と牛蒡の炊込みご飯と、大根と油揚げの味噌汁。

「思考の技法」(D.C.デネット著/阿部文彦・木島泰三訳/青土社)は「自由意志」の部に入った。昨夜のうちに「暴走」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ・ミステリ 1226)を読み終わったので、「死にぎわの台詞」(R.ヒル著/秋津知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1508)。レジナルド・ヒルはいつもエピグラフに凝るのだが、今回は各章の冒頭に有名人の死にぎわの台詞が掲げられていて、面白い。

私の何か死にぎわの台詞を考えておきたいところだが、おそらく、my death will be a lonely buisiness, 私が死ぬときは一人ぼっちだろうと思われるので、考える意味がなさそうだ。