「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2015/07/31

歓送会

今日も蒸し暑い。来週もこの調子だそうで、熱中症予備軍の初老男子にとっては辛い季節だ。

夜、神保町にて歓送会。もともとメンバの少ない会社なので、人が抜けるのは大変に痛いのだが、しようがない。退職者の前途を祝しての歓送会。今、帰宅。

2015/07/30

木曜日

今日も蒸し暑い。午前中は外に出る「往訪」のお仕事。終了後、出先でチキンカツカレーライスを食べて、オフィスに戻る。午後は資料の作成や打ち合わせなど。気の重い懸案事項があったのだが、滑らかに進みそうで、とりあえず一安心。

帰宅して風呂に入ってから夕食の支度。油揚げを網で焼き、しらすの大根おろし和えを添えて、ビール。のち、柴漬けと御飯と豚汁。

夜の読書は、「キケロ −ヨーロッパの知的伝統−」(武田康成著/岩波新書)など。夜来香って本当に夜になると強く香りのだなあ。

2015/07/29

夜来香

今日も蒸し暑い。午前中は東新宿のあたりでミーティング。オフィスに戻って、午後は資料作成やあれこれ。夕方退社。季節ものだと言うので夜来香を買い、日本酒も買って帰宅。

風呂に入ってから、夕食の支度。冷奴(生姜、鰹節)と花を肴に冷酒を五勺ほど飲む。のち、しらす丼(大葉、生姜、茗荷、胡麻)と豚汁。

夜の読書は「キケロ −ヨーロッパの知的伝統−」(武田康成著/岩波新書)など。

2015/07/28

須磨

今日も暑いが、主に曇り空のせいか昨日ほどではない。通勤電車の往路の読書は潤一郎訳「源氏物語 巻二」(中公文庫)。「須磨」の帖。光源氏が都落ちしていく面白いところなので、須磨返しにはならないで済みそうだ。復路は「闇の淵」(R.ヒル著/嵯峨静江訳/ハヤカワ・ミステリ 1565)。

今日も五つ、六つほどミーティングをした。帰宅して風呂に入ってから、夕食。冷奴、オクラとしらすと干し海老のおろし和えでビール。のち、錦糸卵とオクラを添えた素麺。

夜の読書はペトラルカとショーペンハウアー。

2015/07/27

心の冬

猛暑日。言っても仕方がないが、暑い。スウェーデンのユッカスヤルヴィにあるアイスホテルに十四連泊したい。せめてステイシィ・ケントの「アイスホテル」を口遊みながら出勤。一刻も早く氷河期が来て欲しい。涙さえも凍りつくような白い氷原で雪に埋もれて死にたい。

猛暑の中、太田裕美の「さらばシベリア鉄道」を口遊みながら帰る。この線路の向こうにはなにがあるの、雪に迷う馴鹿の哀しい瞳……

帰宅すると、ポストの手紙のスタンプにはロシア語の小さな文字。いや、ただの日本郵政の消印だった。オクラとしらすと干し海老のおろし和えでビール。生き返った。やはり人生、捨てたものじゃない。のち塩鯖と梅そうめん。ふいに愛の意味を知る。

2015/07/26

日曜日

今日も特に予定のない日曜日。閑暇に憩う。最高気温 36 度を越す猛暑日らしいが、外に出ないので問題ない。明日は辛いだろうが……明日は明日自身が思い患うであろう。

朝食はヨーグルトと珈琲だけ。昼食はタイ風肉野菜炒めかけ御飯とビール。夕食は豚肉の冷しゃぶに大根おろし、鮪の切り落としでヅケ丼、若布と胡麻の澄まし汁。

家事の他は、読書やパズルなどの一日。ディック・フランシス「重賞」を読み終えたので、またレジナルド・ヒルに戻って、「闇の淵」(R.ヒル著/嵯峨静江訳/ハヤカワ・ミステリ 1565)を読み始めた。「金融工学入門(第2版)」(D.G.ルーエンバーガー著/今野浩・鈴木賢一・枇々木規雄訳/日本経済新聞出版社)も少し。

2015/07/25

「重賞」/ルーエンバーガー

D.フランシスの「重賞」(菊池光訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)を読むことくらいしか予定のない土曜日。この前に読んだ「障害」の主人公は会計士(でもアマチュア騎手)だったが、今回はおもちゃの発明家(でも馬主)。だましとられた名馬を奪い返せ、からくり名人の奪還作戦!という趣向。フランシスについては、そこまで毎回筋書を工夫するくらいなら、いっそ馬から離れてみては、と思うことが多いのだが、自分の強みを手放さない、というのも一つのプロ意識なのだろうか。

朝食はヨーグルト、桃を一つ、珈琲。昼食はキャベツとソーセージの炒めもの、冷奴でビール。のち素麺を二把。夕食は、鮪の切り落としで赤ワイン一杯ののち、油揚げの納豆詰め、茄子の塩揉み、御飯、茄子と麩の味噌汁。夜、パン、チーズ、赤ワイン少々。

「重賞」、読了。痛快篇だった。他に「金融工学入門(第2版)」(D.G.ルーエンバーガー著/今野浩・鈴木賢一・枇々木規雄訳/日本経済新聞出版社)を少し。数理ファイナンスの確率解析以外の部分について、一度はちゃんと系統的に勉強しないと駄目だなと思い立ち、入門書から。

2015/07/24

秘書問題

今日も暑い。どうやら猛暑日。毎朝、通勤電車の中で少しずつ少しずつ読んでいる潤一郎訳「源氏物語 巻一」(中公文庫)、読了。帖の名前で言えば、「花散里」まで。一巻を読むのにおよそ五十日かかったので、あと四巻に二百日、来年の春までに読み終えられるかなあ。

夕方退社して、神保町で未読のディック・フランシスを三冊ほど買い、カレーライス屋でチキン十倍を食べて、丸の内へ。

数理ファイナンス系のセミナで、メキシコ経由イギリスからのゲストの講演を聴く。言わゆる「秘書問題」(日本では「最高の恋人選び」のような言い方をすることが多いように思う)の連続版みたいな話。最大値はフィルトレーションに適合していないので最適停止問題になりませんがどうしましょう、という課題になるほどと思う。

セミナ後の食事会は遠慮して、また丸の内の地下街を抜け、地下鉄で帰宅。

2015/07/23

雨の木曜日

雨のせいで少し気温が低いものの、蒸し暑いことには変わりない。

午前、午後とミーティング一つずつ。その前、合間、後に仕事をあれこれ。夕方退社して、帰り道の花屋でオレンジ色の薔薇を買って帰宅。

風呂に入ってから夕食の支度。塩鯖、葱入りのだし巻き玉子でビール。のち、鯛飯、柴漬け、葱と油揚げの味噌汁。夜は、「無知について」(ペトラルカ著/近藤恒一訳/岩波文庫)など。

2015/07/22

ペトラルカ

今日も蒸し暑い。猛暑日の定義には、ほんの少し足らなかったようだが、誤差。

今日は特にミーティングや会議や「往訪」の類の仕事がなかったので、一日自分のペースで作業ができた。夕方退社して、帰宅。風呂に入ってから、夕食の支度。冷奴(大葉と鰹節)、出来合いの豚カツとキャベツ千切りでビール。のち、鯛飯、柴漬け、油揚げと葱の味噌汁。

夜は心静かに、ペトラルカの「無知について」(近藤恒一訳/岩波文庫)を読む。

2015/07/21

週明け火曜日

三連休のあとの朝は辛い。結局、寝坊してヨーグルトと珈琲だけの朝食を済ませて、慌てて出勤。梅雨が明けたら、いきなり猛暑。熱中症を真剣に予防しなければならない老体にこたえる。

通勤電車はいつもの時間だが、普段より人がやや少ない気がする。こう蒸し暑いと当然のことながら、全うな精神の持ち主は夏休みに入ったのだろう。そしてマヨルカ島のパルマでレモンシャーベットを食べながら、ヴィヨロンセロより美しい辻馬車を待っているのに違いない。

夕方退社。帰り道の猫ロードでは、色々な模様の猫がばたばたと日影に倒れて伸びている。帰宅してお風呂に入ってから、夕食の支度。出来合いの豚カツとキャベツの千切りでビール。のち、茄子の塩揉みに辛子醤油、鯛飯、韮の味噌汁。

夜は、「パスコーの幽霊」(R.ヒル著/秋津知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1412)より、「屋根裏のトランク」、「リオデジャネイロの講演」。

2015/07/20

水蜜桃

今日も休み。家事は昨日片付けたので、一日、静かに暮らす。閑暇って素晴しい。

昨夜、「障害」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)を読み終えたので、またレジナルド・ヒルに戻って、「パスコーの幽霊」(R.ヒル著/秋津知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1412)を読み始める。

朝食は平日と同じ、納豆とめざしと糠漬の定食。昼食はびんちょうまぐろの炙りと冷奴でビールののち、びんちょうまぐろのヅケ丼、落とし卵の澄まし汁。夕食は、風呂上がりに桃を一つ、鯛の塩焼を使って鯛飯、茄子の塩揉みに辛子醤油、葱と油揚げの味噌汁。

2015/07/19

素麺つゆ

梅雨が終わり夏が来たらしい。

妙に早起きしてしまった。朝食は珈琲のみ。朝風呂に入って湯船で、「障害」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ・ミステリ文庫) を読む。珍しく主人公が会計士という地味な職業で、会計操作や税金についてあれこれと語っている。もちろん、主人公はアマチュアの騎手(もちろん障害レース)でもあるのだが。

早めの昼食は、豚白モツと韮の炒め物で赤ワインを一杯だけ、のち、素麺。薬味色々と錦糸卵。素麺つゆは当然、自家製。昆布と鰹節の一番だしを濃口醤油と味醂で割り、干し海老をつけて冷やしておいたもの。実家ではさらに鰹節と干し椎茸を入れていたように記憶しているが、ちょっと味が濃過ぎてくどいと思っていたのでシンプル版。干し海老は欠かせない気がする。

午後はしばらく昼寝して、その他はオンラインでチェスをしたり、読書したり。夕方になって少し暑さがおさまってから食材の買い出し。夕食は、びんちょうまぐろの炙り、冷奴でビールを一杯だけ。のち、卵かけ御飯、実家の庭か畑で採れたじゃが芋と葱の味噌汁。

夜も「障害」の続き。今日中に読了予定。

2015/07/18

土曜日

曇り空で蒸し暑い。午前中は定例のデリバティブ研究部会自主ゼミ。あとのランチはイタリアン。小柱と空心菜のカペッリーニなど。神保町で古本屋を周って、未読のレジナルド・ヒル三冊を買い、珈琲屋で一服してのち、帰宅。

午後は読書などしてのんびり。夕方、風呂に入ってのち夕食の支度。アボカドを山葵と醤油で。冷酒を五勺。のち、アボカドと納豆と卵の丼と、切干し大根の味噌汁。

「障害」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ・ミステリ文庫) 、「モンテスキュー」(世界の名著34/中央公論新社)より「ペルシア人の手紙」(井田進也訳)。

2015/07/17

素麺

夕方からオフィスの席替え。私はあまり自分の荷物がないのだが、それでも面倒だし、周りの大変そうな様子を眺めるに、あまり物を持つものではないな、と思う。来週あたり、ちょっと物を整理してみよう。

それはさておき、ようやく週末に辿り着いた。今週は何だか頑張った気がするなあ、私のわりには。帰宅して、夕食の支度。冷奴、油揚げなどで冷酒を五勺。百合と猫を見ながら、酒を飲む。今年初の素麺。もちろん、麺つゆは自家製。ショーペンハウアー全集を買ってしまって厳しい経済状況の中、高価な干し海老に投資した甲斐があった。

今日くらい晩酌をしてもよかろう、と思い、山葵漬で冷酒をもう五勺飲みながら、「障害」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)。


2015/07/16

雨と百合

夜中に強い雨が降っていたようだ。朝からはあまり雨にはならなかったが、蒸し暑い一日。

いつも通りに出勤して午前中に雑用を片付け、午後は書き物仕事と、電話会議。夕方から親会社の全体会議。親会社は 7 月からが新年度なので、言わゆる「キックオフ」(ちなみに弊社自体は 4 月からが新年度)。そのあと懇親会に参加。

今帰宅して、開花した百合の花粉をつまんだあと、湯船に湯を張っているところ。

2015/07/15

百合

今日も真夏日。月曜、火曜とタフだったので、今日は早く帰ってゆっくりしようと決意し、朝からオフィスが静かなうちに、仕事を片付ける。単に後回しにしただけの件もあるが、おかげで夕方早い時間に退社。帰り道の花屋で百合(ニンフ)を買う。百合は猫に毒だと言うのであまり買わないのだが、久しぶりに大きな花瓶にどかんと生けたかったので。

帰宅して百合を生けてから、まず風呂に入る。夕食の支度。油揚げの葱詰めの網焼きと冷奴でビール。のち、豚肉の漬け焼きとキャベツの千切り、御飯、茗荷の味噌汁。当たり前だが、ちゃんと昆布と鰹節でだしをとった味噌汁はうまい……

夜の読書は「障害」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)など。ヒルの「子供の悪戯」(R.ヒル著/秋津知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1536)を読み終えたので(ちなみに傑作だった)、またフランシスに戻った。

2015/07/14

火曜日

今日も真夏日。火曜日は会議デーになりがち。実際、朝から夕方まで、ほぼ一つながりに会議続きだった。夕方退社して、東銀座の歌舞伎座タワーへ。歌舞伎鑑賞ではなくて、機械学習系の読書会のため。

そして今、帰宅。湯船に湯を張っているところ。

2015/07/13

オープンスペース

今日も暑い。月曜日の朝一でミーティング。午後は書き物仕事のあれこれ。デスクがずらっと並んだオフィスにいると気鬱なので、最近はノート PC を持って階下のオープンスペースに行き、眺めの良い窓際を占領して、時折外を見て目を休めながら仕事をしている。ところで、オープンスペースにいると意外と色々なことが分かるものだ。

そして夜もミーティングで朝夜の隅を押さえられたオセロ状態。今、帰宅してお風呂の準備中……

2015/07/12

熊谷陣屋/牡丹灯籠

今月は若手の人気役者がそろっているせいか、土日休日はほとんど席がとれない。私にとっては今日の夜の部しかチャンスがなさそうだったので、チケットをとって出かけることにする。私はどちらかと言えば、空いている歌舞伎座で地味な演目を観ながら飲み食いするのが好きなのだが、満員御礼人気の舞台の張りや華やかさも悪くはないものだ。

今日も真夏日。外に出るのは辛いがやむをえない。できるだけ日に当たらない方法で東銀座の歌舞伎座まで。夜の部、熊谷陣屋と牡丹灯籠。熊谷直実に海老蔵、お峰と伴蔵を玉三郎と中車、三遊亭円朝を猿之助など。

2015/07/11

鯛とぬく飯

夕方買い物に出て気付いたことには、いよいよ私の嫌いな夏がやって来たようだ。早く秋が来ないだろうか。いや、早く氷河期が来ないものか。買い出しでは鰻に心が動いたが、あまりにお高いので断念。もう私のような庶民の食べ物ではなくなったようだ。今日の贅沢としては、真鯛のちっちゃな冊(もちろん養殖もの)。

帰宅して夕食の支度。冊の半分は昆布締めにしておいて、残りの半分を刺身にする。山葵を添えて、生醤油に酒を一二滴。他に、冷奴で冷酒を五勺、御飯、しめじと葱の味噌汁。池波正太郎が鯛の刺身は酒の肴にするよりも、ぬく飯と食べる方がうまいと書いていたが、なるほどそれはそうかな、と思う。

「子供の悪戯」(R.ヒル著/秋津知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1536)、「モンテスキュー」(世界の名著34/中央公論新社)より「ペルシア人の手紙」(井田進也訳)、「決定力を鍛える」(G.カスパロフ著/近藤隆文訳/日本放送出版協会)。

2015/07/10

焼き鳥

ようやく週末に辿り着いた。我ながら今週は頑張った感じがするのだが、来週はもっと大変そうなのだ。でも、明鏡止水の心境。我ながら一皮むけた気のする週末なのであった。いや、ほんと。

夕方退社して、夜はプログラマ K 氏と溜池山王の焼き鳥屋で会食。結局、塩と脂が美味しいのだね、という結論。そして今、帰宅。

2015/07/09

人生とチェス

今日も雨。通勤の往路は潤一郎訳「源氏物語」(中公文庫)、復路はカスパロフの「決定力を鍛える」(近藤隆文訳/日本放送出版協会)。このカスパロフの本は、馬鹿にして今まで読んでいなかったのだが、意外と面白い。まあ、あくまで「意外と」だが。それはさておき、原題の "How Life Imitates Chess" をもうちょっと生かした邦題に出来なかったのだろうか。

いつも通りの、つまり、雑用やミーティングの一日。退社して、オフィスの近くで夕食をとるか帰るか迷ったが、結局帰宅して遅い夕食。塩鮭のかま、大根おろしでビール。のち、鶏ごぼう炊き込み御飯に柴漬け、茗荷の味噌汁。

2015/07/08

ワスレグサ

久しぶりに、昼休憩にオフィスの近所の自然教育園に行く。池の周りにオレンジ色の百合のような花が多く咲いていた。案内板によるとノカンゾウらしい。ワスレグサという名でも知られ、この花を見るとその美しさに嫌なことも忘れるからだと言う。

夕方からミーティングを一つ終えて退社。帰宅して夕食の支度。塩鮭のかまと大根おろしで冷酒を五勺。のち、鶏ごぼう炊き込み御飯と切干し大根の味噌汁。

2015/07/07

花宴

涼しい曇り空に、時々、小雨が降る一日。

通勤の車内では谷崎潤一郎訳の「源氏物語」(中公文庫)を読んでいる。今年中に読み終えられるかな、という程度のゆっくりしたペースである。「花宴」の帖を終えたところ。「大方に花の姿を見ましかば露も心の置かれましやは」と藤壺の女御が詠んだあとに、「お胸の中でお詠みになっただけでしょうに、どうして世間に漏れたのでしょう」と地の文が続いているところが面白い。

2015/07/06

ショーペンハウアー全集を買う

帰宅したら、注文していた白水社「ショーペンハウアー全集」全十四巻別巻一・限定復刊(分売不可)が届いていた。

ちょっと前に "Parerga und Paralipomena" の全訳をすべきだ、と、ここに書いてすぐに、いや待てよ、そもそも全集がどこかから出ていたはずだ、と思いついた。実際、白水社からずっと前に出版されていて、わりと最近に復刊もされているのだ。しかし、十五巻もあれば当たり前のことながら、かなりのお値段である。場所もとる。買うべきかどうか、しばらく悩んだ。私は文庫や新書で読めるショーペンハウアーは全部持っているし、"Parerga..." は英訳も持っているので、概ね主要な作品はカバーしている。今さら全集を買う必要があるのだろうか、と。

しかし、ついに、仕事のストレスからだろうか、世を果無むあまりだろうか、あるいは雨の日の満員電車のせいだろうか、うっかり注文してしまった。二年くらいかけて読み通したいと思っています。

2015/07/05

雨の日曜日

今日も雨。時々、小雨が降り、涼しい一日。一週間の家事をまとめてこなし、その合間に読書など。

朝食は珈琲のみ。昼食は盛り蕎麦とかき揚げ。夕食は、オクラのおろし和え、鰹の叩き、茄子の塩揉みで、冷酒を一合ほど。のち、茄子の塩揉みの残り、卵かけ御飯、切干し大根の味噌汁。

「子供の悪戯」(R.ヒル著/秋津知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1536)、「モンテスキュー」(世界の名著34/中央公論新社)より「ペルシア人の手紙」(井田進也訳)、「知性について 他四篇」(A.ショーペンハウエル著/細谷貞雄訳/岩波文庫)。

2015/07/04

雨の土曜日

洗濯をしてから、朝は定例のデリバティブ研究部会自主ゼミ。ゼミのあとのランチは失礼して、所用のため神保町へ。昼食も神保町で済ませてから帰宅。帰り道で、レジナルド・ヒルの短編集とディック・フランシスの文庫二冊、それから紫陽花を買って帰る。友がみな我より偉く見ゆる日よ花を買ひ来て猫と親しむ。

午後は昼寝と読書など。「子供の悪戯」(R.ヒル著/秋津知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1536)を読んだり、パズルを解いたり。今日は曇り空の予報だったが、小雨とは言えけっこう降っている。家にいられるなら、雨の日は大好きだ。

夕食はポテトサラダ、ソーセージエッグ、油揚げと葱の味噌汁、御飯。夜の読書は、「モンテスキュー」(世界の名著34/中央公論新社)より「ペルシア人の手紙」(井田進也訳)。

2015/07/03

大雨の金曜日

朝から雨。私はたまたまさほど強い雨に出会わなかったが、あちこちで集中豪雨的な大雨だったようだ。

朝のうちに雑務をあれこれ片付けて、午後は主に週間/月間レヴュー。夕方退社して帰宅。風呂に入ってから、いただきものの広島の呉の名物「イカ姿フライ」でビール。ポテトサラダ。のち、親子丼。

一週間の労苦を終えて、金曜日の夜は一際、心静かに読書など。来週は来週みづからが思ひ患はん。「子供の悪戯」(R.ヒル著/秋津知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1536)、「モンテスキュー」(世界の名著34/中央公論新社)より「ペルシア人の手紙」(井田進也訳)。

2015/07/02

労働と酒

雨が降りそうで降らない、湿度の高い曇り空の一日。半夏生は大雨と決まったものでもない。

今日は勤務時間の九割くらいは何かと仕事をしていたので、随分と働いたなあ、という充実感。おかげでビールがうまい。労働とは良いものだ。これが昼間から呑気に、白金台のお洒落なモダンチャイニーズレストランのテラスで、二頭のボルゾイ犬を連れてミモザなんか傾けながら、道行く気の毒な労働者たちを眺めて、メインの紅班魚は単純に清蒸にして良いのかどうか考えているような人生では、酒が美味しいはずがない。きっとそうだ、そうに違いない。

夕食は、ポテトサラダと焼売でビール。のち、鰯の塩焼き、油揚げと葱の味噌汁、御飯。夜の読書は、「子供の悪戯」(R.ヒル著/秋津知子訳/ハヤカワ・ミステリ 1536)、「モンテスキュー」(世界の名著34/中央公論新社)より「ペルシア人の手紙」(井田進也訳)。

2015/07/01

末摘花

朝から雨模様。まだ梅雨なのだろうか。相変わらず通勤の車内では谷崎潤一郎訳の「源氏物語」(中公文庫)を読んでいる。ようやく「末摘花」の帖を終わったところ。末摘花と呼ばれる姫の描写がけっこう面白い。意外と現代では美人と呼ばれたりして。「源氏物語」の先はまだまだ長い。まだ全体の一割くらいだろうか。

今日も色々と雑用の一日だったが、最後の一時間半ほどはお勉強。夕方退社して帰宅。風呂に入ってから夕食の支度。豚白モツと玉葱のポン酢和え、油揚げの葱詰めの網焼きで冷酒を一合ほど。釜揚げ饂飩に卵と刻み葱。