「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2015/08/08

イントリーグ・ノベル

土曜日だが習慣で 6 時前に起きてしまう。朝食はヨーグルトと珈琲のみ。朝風呂に入って、午前中は読書や家事やオンラインでチェスなど。

昼食はまたタイ風炒めものかけ御飯とビール。しばらく昼寝。午後は「試走」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)を読み始める。今回の主人公は引退した元騎手で言わゆる上流階級の男。王子の依頼でオリンピック目前のモスクワに潜入調査するエスピオナージュ的なストーリィ。これこそ競馬をからめる意味があったのだろうか。それはさておき、この文庫本の郷原宏によるあとがきで、「イントリーグ・ノベル」という言葉を初めて知った。「陰謀小説」という語にルビでふってある。

私は今まで "intrigue" と言えば「興味をそそる」という意味しか知らなくて、「それはイントリーギングだね」なんて気取って使っていたのだが、ひょっとすると不適切なニュアンスを持つシーンもあったのでは。辞書を引くと、自動詞で「陰謀を企てる」「不義密通をする」、名詞で「陰謀、謀略」、「不義密通」などという意味が出ている。また、"intrigue novels" で検索してみると、「興味をそそる」「ミステリー」「陰謀」のようなキーワードに対応する小説と一緒にハーレクインロマンス的な小説もひっかかってくるのだが、日本語の感覚だとこれらのジャンルに共通点がある気がしない。

夕食は鯛の刺身で冷酒を五勺。のち、鰻丼と落とし卵の澄まし汁。