「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2016/05/11

「不屈」

夕方から往訪の仕事をして、そのまま帰路につく。今日も何とか仕事を終へて、週も半ばを過ぎた。湯船でスピノザの「エチカ」を少し読み、湯上がりにアヴォカドの刺身や油揚げと五勺ばかりの酒でくつろぐ。また明日も頑張りませう。

帰りの車中で「不屈」(D.フランシス著/菊池光訳/ハヤカワ文庫)を読了。今回の主人公は画家とは言へ、やはり典型的なディック・フランシス的主人公。「不屈」はかなり後期に書かれた作品だが、マンネリズムも芸の域に達してゐて、初期の傑作に劣らぬ出来栄えだと思つた。明日から帰りの読書はレジナルド・ヒルに戻つて「四月の屍衣」の予定。