「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2016/11/18

横浜とヒントン

「古楽の楽しみ」のリクエスト特集に、ああ金曜日だなあと思ひ、モンセラートの朱い本なんて言ふリクエストに、渋いリスナもゐるものだなあ、と思ふ朝の寢床。起き出して朝食を食べ弁当を作り、ラテン語の勉強と數學基礎論の勉強を三十分弱づつして出勤。

いつもの時間に出社、退社。歸り道で生餃子を買つて歸宅。風呂に入つてから、餃子を焼いて、ペールエールを一本だけ。半分は酢で、半分は辛子とポン酢で食べた。今週も生きてゐて良かつた、と言ふよりは、まあ悪くはなかつたし、おそらく死ぬよりは断然ましだつた。

夜は心靜かに、「バベルの図書館」(J.L.ボルヘス編纂・序文 / 国書刊行会)より C.H.ヒントンの巻「科学的ロマンス集」を讀んだり。文學全集にヒントンを入れると言ふアイデアはボルヘスでなければ思ひつかないのでは。ところで、宮川雅氏が月報に、ヒントンは(おそらく)御用學者として日本に滞在してゐたことがあると書いてゐて、ホホウと思ふ。中學校で數學を教へてゐたらしい。だから何と言ふこともないのだが。ちなみに、横浜山手のフェリス女學院のそば、願西寺の隣に住んでゐたと言ふ。