「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2016/12/30

一年の反省と人徳

夢現に「古楽の楽しみ」のリクエスト特集、7 時のニュース、フルトヴェングラー特集三日目の頭の方を聞いて、漸くに起き出す。いつもの納豆定食のあと、ラテン語と數學基礎論の勉強を少しづつ。

書き物仕事を少ししてから、朝風呂。湯船で「アンナ・カレーニナ」より、キチイとリョーヴィンの結婚式の場面を讀む。そのあと換気扇の掃除などをして、晝食までは「アンナ・カレーニナ」の續き。

晝食はハンバーグ、マカロニチーズ、キャベツと玉葱の炒めもの、赤ワインを一杯だけ。マカロニチーズは某クラ○ト社のインスタント製品をもらつたので作つてみたのだが、まあそう惡いものではなかつた。いや、意外に美味しいと言へなくもない感じ。午後も「アンナ・カレーニナ」を讀んだり、その合間の掃除。

夕食は鶏肉と豚肉の水炊き鍋。大根おろしに酢とだし醤油で。ビール。のち卵雑炊。夜はこの一年の一人反省会。

一番の反省はやはり、自分に徳がないことなのだが、どうすれば徳が得られるのか見当もつかない。では、自分の周りで徳がありさうな人を参考にしようにも、一人も見当たらない。唯一、私の母方の祖母は徳があつたとつくづく思ふが、今ハ則チ亡シ。やはり真の人徳者は、田舎で黙々と着物なんか縫つてゐて、ほとんど誰にも知られずに生きて死んで行くものなのかも知れない。