「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2017/03/17

starling pie

「古楽の楽しみ」のリクエスト特集、ヘンデルのハープシコード組曲など夢現に聞きながら迎える金曜日の朝。平日いつもの納豆定食、ラテン語、量子計算の後、改修工事の騒音に送られて出勤。

いつもと同じやうに夕方退社。歸宅してまずお風呂。湯船で  "Too Many Clients" (R.Stout / Bantam) を讀む。ネロ・ウルフとアーチーが「今年はいくつ ``starling" が欲しいか」という農場からの手紙に「40」と返す場面があり(「なぜなら通常、ウルフは ``starling pie" が出る晩餐にはゲストを二人呼ぶからだ」)、お風呂から出て辞書をひく。

starling noun a common bird with dark shiny feathers and a noisy call. (Oxford Advanced Learner's Dictionary, 6th Ed.)
starling n [鳥] ムクドリ,《特に》ホシムクドリ.(リーダーズ英和辞典 第2版/研究社)
 なるほど、ムクドリのパイか……おそらくゲイムの類であらう。そして、ネロ・ウルフは一年間に 10 回程度、ムクドリのパイを食べるものと推測される。

風呂上がりに、庶民はゲイムやジビエなんてものに縁がなく、おみやげの韮レバ炒めと焼き餃子でヱビスの白ビール。嗚呼、美味しい。三連休の前の金曜日の夜つて素晴しい。しかし、この喜びは平日があるせゐなのかも知れないなあ……としみじみ。よーし今日は夜更かしして、「にっぽんの芸能」観ちやふぞ。