「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2012/05/31

プロジェクトM

珈琲、苺ジャム入りヨーグルト、バナナで目を覚ます。 苺ジャムは母の手製。 そののち、朝食はいつもの通り、 目刺し、納豆、人参の糠漬、長葱と油揚げの味噌汁、御飯。 お弁当を適当に詰めて出勤。 昼食は持参のお弁当。 塩鮭、菠薐草のおひたし、キャベツと新玉葱の酢漬け、昆布の佃煮、御飯。 夕方退社して帰宅。 夕食は、新玉葱の酢漬けと半熟茹で卵のサラダ、 きゃべつとロースハムのスパゲティ。オレンジを一つ。 湯船で 「ヴィルヘルム・マイスターの修行時代」(ゲーテ著/山崎章甫訳/岩波文庫) を読む。 中巻最後の「美わしき魂の告白」のところ。

二ヶ月が過ぎ、相変わらずまだ何をしているのか分からない謎の会社なのだが、 それでも少しずつ、何かが形になってきたような気がする、今日この頃。 来月の 6 月からはいよいよ、 謎めいた「M」社の秘密の片鱗がそろりそろりと明かされ始める予定。

2012/05/30

少女自身の本(解答)

昨夜も二峰性睡眠だったのだが、6 時間寝たあとさらに 3 時間寝たので、 二峰性と言うよりは単なる「二度寝」なのかも知れない。 珈琲、梅ジャム入りヨーグルト、バナナで目を覚ます。 いただきものの手製の梅ジャムは今日で終了。ありがとうございました。 いつもの通り、目刺し、胡瓜と人参の糠漬、納豆、菠薐草と油揚げの味噌汁、御飯の朝食のあと出勤。 今日はお弁当作りはなし。 昼食は近所のインド料理屋にて。 夕方、退社。 帰宅して夕食の支度。 ポトフの残りと、鶏笹身と胡瓜の梅肉和え、高野豆腐、菠薐草のおひたし。 米が明日の朝食とお弁当用の分くらいしか残っていなかったので、今夜は素麺。

昨日の 「少女自身の本」パズルの解答。
夫が 45 歳、妻が 15 歳。 問題の意味は、「結婚したとき夫の歳は妻の歳の 3 倍でしたが、その 15 年後には 2 倍になりました。結婚した時点ではそれぞれ何歳だったでしょう」。

この問題の他、雑多なパズルやクイズが沢山掲載されていたこの "Girl's Own Book" は、アメリカではけっこう有名な本らしくて、 ご高齢の女性の方々に一種の郷愁を抱かせる類の本のようだ。 初版は 1834 年、 小説家でもあり奴隷制度廃止と女性の権利拡大の活動家でもあった Lydia Marie Child が著者。 多くの版を重ねて広く出版され、最近でも再版されたことがあるとか。 検索すると google eBook の形などで無料閲覧することもできるので、 興味を持たれた方はご覧あれ。

2012/05/29

少女自身の本(出題)

ラジオから流れる「バビロンの流れのほとりに」を聞きながら、朝食の支度。 珈琲、梅ジャム入りヨーグルト、バナナのち、 目刺し、納豆、胡瓜と人参の糠漬、菠薐草と油揚げの味噌汁、御飯。 お弁当を詰めて出勤。 昼食は持参のお弁当。 鰻巻き、鶏笹身と胡瓜の梅肉和え、玉葱の酢漬け、御飯。 午後からまた急に涼しくなった。嵐が近そう。 帰宅して、お風呂に入ってから夕食。 冷奴、鶏笹身と胡瓜の梅肉和え、菠薐草と長葱と油揚げの煮麺。

今日のパズルは 1835 年にボストンで出版された "The Girl's Own Book" (Lydia Maria Francis Child 著) という本で出題されたものである。 以前に書いた 「十八世紀イギリスの女性雑誌より」 に関連して知った本 "A Wealth of Numbers"(B.Wardhaugh著/Princeton University Press) を読んでいると、出典が古いほど数学のハードルよりも英語のハードルの方が高くて、 何を言っているのか良く分からない。 このパズルもそれほどではないとは言え、私は英文の意味を読み取るのに三度くらい読み返した (なお、内容自体は算数レベルで易しい)。 以下の詩(?)を読んで答えて下さい。「結婚したとき彼等は何歳だったでしょう?」。

When first the marriage knot was tied
Between my wife and me,
My age exceeded hers as much
As three times three does three.
But when ten years and half ten years
We man and wife had been,
Her age approached as near to mine.
As eight is to sixteen.

2012/05/28

もっと分かり易いように

今日は良い天気だ。暑くなりそう。 珈琲、バナナ、梅ジャム入りヨーグルトのあと、 目刺し、納豆、胡瓜の糠漬、豆腐と長葱の味噌汁、御飯。 お弁当を詰めて出勤。 出社してお仕事。 昼食は持参のお弁当。 鰻巻き、高野豆腐、キャベツの酢漬け、御飯。 昼休みに新刊書店で「暮しの手帖」の最新号を買った。 普段は立ち読みするだけなのだが、「和えもの」の特集にぐっと来たので。 夏のような陽気だったのに、 午後から急に空が暗くなって冷たい風が吹き込み、激しい雨になった。 でもまた、からっと晴天になったりと変な天気。

ある種の関数解析的なアイデアを使ったアルゴリズムを調べていたのだが、 説明がごちゃごちゃとして良く分からない。 思わず、「もっと分かり易いように、無限次元で説明して下さい」と言いたくなった。 これはかの有名な、「もっと分かり易いように、抽象的に説明して下さい」 のヴァリエーションの一つだろうか。

夕方退社して、 スーパーで見切り品の鶏笹身を 2 本 100 円ほどで買って、帰宅。 夕食のメインは早速、鶏笹身と胡瓜の梅肉和え。 他に、冷たい高野豆腐の煮物、胡瓜と人参の糠漬、作りおきのポトフ。 風呂上がりに、オレンジを一つ。

2012/05/27

美しき証拠

二峰性睡眠で 4 + 4 = 8 時間くらい寝た。 朝食は珈琲、梅ジャム入りヨーグルト、バナナとオレンジ。 午前中は洗濯や掃除など。 朝風呂に入って、湯船で 「機械より人間らしくなれるか?」(B.クリスチャン著/吉田晋治訳/草思社) を読む。

昼食は、カルボナーラと昨日作ったポトフ。 午後はしばらく昼寝。 注文していた本が届いて、一時間ほどで起こされた。 また掃除や料理の仕込みなど家事をあれこれ。 キャベツと新玉葱をそれぞれ酢漬けにし、 だしを引いたのち、高野豆腐を煮て、 出来合いの鰻の蒲焼のざく切りで鰻巻きを作った。 夕食は御飯を炊いて、 塩豚とキャベツの炒めもの、鮭のあらと新玉葱のマリネ、冷奴、胡瓜の糠漬、長葱の味噌汁。 風呂上がりにオレンジ一つ。

「機械より人間らしくなれるか?」 を読了したので、 夜は昼間に届いた "Beautiful Evidence" (E.R.Tufte著/Graphics Pr) 他、 Edword Tufte の同シリーズの数冊をぺらぺらと眺める。 "Beautiful Evidence" はこの分野では超有名な本なので、 今まで知的吝嗇というか私の悪い癖で勝手に敬遠していた。 しかし最近、記述統計のヴィジュアル面に興味がわいてきたので、 流石に避けて通るわけには行くまいと思って注文。 ちょっと見ただけでも圧倒的に美しい本だ。 データに限らず、ヴィジュアルデザインに興味のある全ての人におすすめ。 上にリンクした Tufte のサイトからも雰囲気は伝わるかも。

今日も静かで寂しくて楽しい良い一日だった。

2012/05/26

二峰性睡眠

ああ良く寝た。最近、二峰性睡眠というものらしくて、 4 時間くらい寝ると目が覚めて、しばらくしてからまた 4 時間くらい寝る。 少し寝坊したので、珈琲とヨーグルトだけの朝食。 朝風呂に入って、湯船で 「機械より人間らしくなれるか?」(B.クリスチャン著/吉田晋治訳/草思社) を読む。

早めの昼食は、 目刺し、筍と蕗の煮物、納豆、胡瓜の糠漬、切干し大根と若布の味噌汁、御飯、 冷やしたペールエールの小瓶を一本。 しばらく昼寝。 猫も床に仰向けになって寝ている。いい土曜日だ。 また二時間も寝てしまった。 さらにあと二時間くらいは眠れそうだったが、無理矢理起きる。 実は三峰性睡眠なんじゃないだろうか。 午後も「機械より人間らしくなれるか?」を読んだり、 塩豚とじゃが芋、人参、玉葱などでポトフ?(アイスバイン?) を作った。

夕食の支度。 昼間に作った塩豚のポトフ、塩豚の切れ端を使って卵と長葱の炒飯、 鮭のあらと新玉葱のマリネ、胡瓜の糠漬。 お風呂に入って、湯上がりにオレンジを一つ。 夜も読書など。 「ヴィルヘルム・マイスターの修行時代」(ゲーテ著/山崎章甫訳/岩波文庫)、中巻。

2012/05/25

話し相手を作ろう

今朝は曇り空。 珈琲、ヨーグルト、キウィのあと、 目刺し、納豆、茄子の糠漬、切干し大根と若布の味噌汁、御飯の朝食。 お弁当を詰めて出勤。 昼食は持参のお弁当。 昼休みに新刊書店で 「機械より人間らしくなれるか?」(B.クリスチャン著/吉田晋治訳/草思社) を買った。 塩豚とキャベツの蒸し焼き、鮭のあらと新玉葱のマリネ、筍と蕗の煮物、御飯。 夕方早めに退社して、髪を切ってもらいに行く。 その間、「機械より人間らしくなれるか?」を読んでいた。 帰りに近所のカレーライス屋にて夕食のち、帰宅。

「機械より人間らしくなれるか?」を読みながら、 話し相手を自分で作ったらどうかと思い始めた。 もちろん、出会い系に登録しようとかいう話ではなくて、 話し相手を人工的に機械で作ろう、というプロジェクト。 チューリング・テストのように、 一般的に人間と区別がつかないような人工知能を作る必要はない。 単に、この私に対してだけ、興味深い話し相手であってくれればいいのだ。 この二つの問題の間には大きな違いがあると思われる。 もちろん自分で作ると自分よりは賢くならないだろうから、 自分にとって興味深い知性を作ることは一見は矛盾する。しかし、 以下の理由で現実的に可能だと思う。

まず第一に、古くは ELIZA から始まって、 iPhone の Siri に至るまで、過去の人工の会話プログラムの例から分かるように、 明らかに無能な受け答えにすら、 我々の心は知性や個性を投影してしまう性質を持っている。 第二に、私自身の知性が加齢によって劣化していくので、 自分で作った人工知性が段々と、相対的に、自分にとって興味深い話相手になっていく可能性が高い。 さらには、我々は実はもう非常に答に近いところにいるかも知れない、 ということを認識すべきだろう。 この人工知性は人間の知性に似ている必要はないのだから、 今あるコンピュータ、あるいはインタネットが既にその「知性」なのかも知れない。 少なくとも私は、 起きている時間の大半をコンピュータと「会話」して暮らしている例を何人も挙げられる。 あとはある種の高度なパーソナライズがされて、インタフェースが整備され、 「話し相手」としての一貫性が持たせられれば良いだけかも知れない。

もしこのプロジェクトの成果がある程度でも上がれば、 猫以外に話相手のいない私のような人に朗報なばかりか、 社会を根本的に変える革命的な製品になるかも知れない。 人間の全ての不幸は部屋の中に一人きりでじっとしていられないことに起因する、 とパスカルも言っている。 さすれば、このプロジェクトは、人間の不幸を全面的かつ最終的に解決する可能性すらある。 私に投資するなら、今じゃないかな。

2012/05/24

地ビール

今日もいい天気だ。 珈琲、キウィ、ヨーグルトののち、 目刺しを焼いて、茄子の糠漬、長芋とろろ御飯、しめじと若布の味噌汁。 お弁当を詰めて出勤。

昼食は持参のお弁当。 豚肉の味噌焼き、キャベツの千切り、鮭のあらと新玉葱のマリネ、酢大豆玉葱、御飯。 今日は同僚の誕生日と言うことで、夕方からオフィスのミーティング用テーブルにて、地ビールで乾杯。 次のイベントは、来月に予定されている若者たち作 iPhxne アプリのリリースのお祝いかな。 デッドラインが守られれば、の話だけれども。

そのあと退社して、帰宅。 夕食は、塩豚丼、えのき茸の塩蒸し、茄子の糠漬、卵の澄まし汁。 注文していた "Nerds on Wall Street" (D.Leinweber著/ Willey) も届いた。 洋書は買うスピードを読むスピードが越えられないので、買うのを控えないとなあ。

2012/05/23

数の富

今日はまた急激に気温が上がるという予報だが、 朝一番で部屋に流れ込む空気はやはりひんやりとしている。 珈琲とヨーグルトと果物だけの控えめの朝食をとってから出勤。 今朝も一番乗りだなあ、と思っていると、昼も近くなってから、 デスクの下のあたりから起き出てくる若者が。 昨日は別の若者がハンモックで寝ていたし、 やはりプログラミングという作業は深夜に盛り上がるものなのだろうか。

昼食は近所の洋食屋の黒いカツカレー。 このために朝食を控えめにしておいたのだが、それでも重かった。 もう若くないさと君に言い訳したい。 夕方退社。帰宅してお風呂に入ってから夕食の支度。 塩豚とキャベツの炒めもの、新玉葱と時鮭のあらのマリネ、えのき茸の塩蒸し、 茄子の糠漬、しめじと若布の味噌汁、御飯。

"A Wealth of Numbers (An anthology of 500 years of popular mathematics writing)"(B.Wardhaugh編/ Princeton University Press) が届いていた。 副題通り、500 年前からの色々な娯楽数学の記事や文章を集めた本。 凄く面白そう。 ちょっと前に、 「18世紀イギリスの女性雑誌より」 パズルに関連して知った本で、即座に注文しておいたもの。

2012/05/22

壊れた数字錠(解答)

朝から外が暗く、肌寒い。今日は雨の一日になるようだ。 珈琲、キウィとヨーグルトで目を覚ましてから朝食の支度。 目刺し、納豆、茄子の糠漬、しめじと若布の味噌汁、御飯。 お弁当を適当に詰めて出勤。 昼食は持参のお弁当。 豚肉の味噌焼き、キャベツ千切り、酢大豆玉葱、えのき茸の塩蒸し、御飯。 夕方退社。 冷たい雨の中を帰宅して、まずお風呂に入って身体を温めてから、夕食の支度。 安物の日本酒を冷やで五勺ほどで冷奴、えのき茸の塩蒸し、母の手製の筍と蕗の煮物。 そのあと、出来合いの鰻の蒲焼で櫃まぶし、しめじと若布の味噌汁、茄子の糠漬。

昨日の 「壊れた数字錠」 パズルの解答。
必要かつ十分なトライの回数は 32 回。 数学的な問題を考える方法は人によって色々だが、 私自身はとりあえず幾何的な直観に頼るタイプだ。 鍵の可能性は 8x8x8 で 512 通りある。 これを角砂糖のような小さなキューブを 8 行 8 列 8 段に積んだ立方体で考えよう。 つまり x 行目の y 列目の z 段目にあるキューブを"xyz"という鍵だと思う。 このとき、ある鍵をチェックすると、錠が壊れていることから、 その鍵に対応するキューブの他、 そのキューブの左右、前後、上下方向にある 7 個ずつの 21 個のキューブも調べたことになる。 よって問題は、できるだけ少ないキューブをチェックすることで立方体全体を調べなさい、 という幾何的な問題に言い換えられる。 このイメージを用いるとすぐに、立方体全体ではなくて、 手前の角の 4x4x4 の小さな立方体とその対角の向こう側にある小さな立方体の中だけ考えれば十分なことに気付く。 さらに対称性より、手前だけ調べれば向こう側も同じだ。 これなら簡単な試行錯誤で、チェックすべき 16 個のキューブが発見できる。 結局、全体で 32 個チェックすれば十分。ここまでは易しい。

あとは「31 個以下ではどうしてもカバーできない」ことを証明しなければならない。 これをきっちり論理的に詰めるのが難しい。 このパズルの難易度が高いのは、このパートをきちんと示すのに数学的な証明能力が必要だからである。 とは言え、幾何的な直観が役立つのは同じ。 例えば、「鳩箱論法」の類似より、 31 個でカバーできたとしたらどこかの段には 3 個以下しかチェックすべきキューブがない。 この 3 個がある段は一番下の段だと仮定しても一般性を失わない。 さらにこの 3 個はこの位置にあると仮定してもよい……という感じで、 状態を絞り込んでおいてから、カバーしているキューブの個数を勘定すれば良いのだが、詳しくは省略。

"Mathematical Mind-Bender"(P.Winkler著/A K Peters)によれば、 このパズルは 1988 年に東ドイツで開催された数学オリンピックに初出とのこと。

2012/05/21

壊れた数字錠(出題)

珈琲、梅ジャムとヨーグルトののち、 目刺し、長芋とろろに大葉刻み、胡瓜の糠漬、しめじと若布の味噌汁、御飯。 お弁当を詰めて出勤。 やや曇り空だが、今日もいい天気だ。 昼食は持参のお弁当。 時鮭のあらを焼いたもの、酢大豆玉葱、筍と蕗の煮もの、えのき茸の塩蒸し、御飯。 夕方退社。帰宅して夕食の支度。 御飯を炊いて、韮玉丼、冷奴(生姜と大葉)、えのき茸の塩蒸し、しめじの澄まし汁。 食後に苺とオレンジ。

今日のパズルも簡単そうに見えて、難易度が高い。
今、1 から 8 までの数字を三つあわせる三桁の数字錠がある。 しかし、この錠は壊れていて、三桁のうちどこか一つが間違っていても開いてしまう (例えば、正しい鍵が "123" だとしたら、"127" でも "163" でも "323" でも開く)。 では、問題。 正しい鍵を知らずにこの数字錠を確実に開けるには、何回試せばよいだろうか? 答はいつものように明日。

2012/05/20

愛人系

ああ、良く寝た。と言ってもせいぜい 10 時間程度だけれども。 珈琲、ヨーグルト、苺のあと朝食の支度。 目刺し、長芋とろろに大葉刻み、胡瓜の糠漬、韮の味噌汁、御飯。 韮は実家の庭か畑で採れたもの。 洗濯をしてから、朝風呂に入る。 湯船の読書は 「ほろにが菜時記」(塚本邦雄著/ウェッジ選書)。

昼食は、さらし玉葱にフレンチドレッシングと、 実家から送られてきた筍と蕗の煮物で、素麺を二把。 午後は掃除などの家事と、趣味のプログラミングなど。 そういや、今日は "TEDxUTokyo"だった。 近所だけれども、引きこもり族の私は出かける気がしないので、 ustream でところどころ観る。夕方になって夕食の支度。 御飯を炊いて、だしをひき、メインは豚肉の味噌焼きにキャベツ千切り添え。 他に冷奴(生姜と大葉、椎茸醤油)、酢大豆玉葱、えのき茸の塩蒸し、胡瓜の糠漬、韮の味噌汁、御飯。 一汁五菜だ。暇なせいか、ちょっと豪華になり過ぎたなあ。

確か桃井かおりさんがそう言っていたと思うのだが、 こういうちまちました小皿、小鉢の料理は「愛人系」って気がする。 少なくとも愛人は、バーベキュー大会とか催しそうにない。 人格を分裂させて、日陰者らしい口調で「毎日じゃないからよ」と、 もう一人の自分にしんねりと言っておく。

2012/05/19

桝ではかって漏斗で飲んで

ああ、今日も良く寝た。 珈琲と苺のあと、朝餉の支度。 目刺し、胡瓜の糠漬、長芋のとろろに大葉を刻んだもの、御飯、切干し大根と麩の味噌汁。 今日は良い天気だ。午前中は朝風呂に入ったり、 「悪魔の手毬唄」(横溝正史著/角川文庫)を読んだり、 "Introductory Statistics with R"(P.Dalgaard著/Springer) の例を試しつつ読んだり。

昼食前に少し、猫と並んで昼寝。またしても良く寝た。 昼食は、ポテトサラダ、牛蒡と人参のきんぴら、鶏だしの汁麺。 実家から野菜や料理などが送られてきた。 しばらく食べるものに困らなそう。ありがたし。 散歩がてら近所の公立図書館に本を返しに行き、 スーパーで買い物をして帰る。 その他は夕方まで、午前と同じくのんびりと過す。 暇なので、塩豚を仕込み、えのき茸を蒸した。 夕食は、時鮭のあらを焼いたもの、牛蒡と人参のきんぴら、さらし玉葱にフレンチドレッシング、 胡瓜の糠漬、しめじと若布の味噌汁、御飯。 お風呂上がりにオレンジを一つ。 夜は「ヴィルヘルム・マイスターの修行時代」(ゲーテ著/山崎章甫訳/岩波文庫)。中巻に入った。

「悪魔の手毬唄」、読了。 数日前のこと、あまりに早く寝過ぎて深夜に目が覚め、 ふとラジオをつけたら、横溝正史が昔インタビューに答えたときの録音が流れていた。 それで懐しくなって再読した次第。 横溝正史は自分の作品の中でどれが好きか、と訊かれて、 「獄門島」と「本陣殺人事件」を挙げた上で、本当に愛着があるのは「本陣」だと答えていた。 確かに作品としての完成度の高さや、ミステリとしてのモダンさ、どこをとってもベストは「獄門島」だろうし、 「本陣殺人事件」も良いのだが、 今さらこの二作を読み返すのもどうかと思ったので、「悪魔の手毬唄」にしてみた。 ミステリの出来としてはもう一つの作品だと私は思うのだが、 手毬唄の趣向と殺人現場の演出の怪しいまでの美しさが突出していて、印象深い。 映画や TV ドラマで観たシーンが今でも思い浮かぶものね。 「桝ではかって漏斗(じょうご)で飲んで」とか、「大判小判を秤にかけて」とか。 岸恵子が怖かったなあ。

2012/05/18

漬物と祖母の思い出

朝から不穏な空模様。 珈琲、苺、ヨーグルトのあと、御飯を炊いて、だしを引き、 目刺し、大葉入りの納豆、胡瓜の糠漬、小松菜の味噌汁、御飯。 気温が上がってきたせいか、糠床も元気が良さそう。

ふと思い出したのだが、昔、実家には当然ながら糠床があった。 私の記憶では、確か、その上に漬物石が乗っていた。 しかし、糠漬には重しはいらないはずだ。 うーむ、記憶違いなのか、それとも糠漬でも重しを乗せると良いことがあるのか。 ちなみに、一緒に暮らしていた母方の祖母が漬けていたのだが、 本人は漬物の類が嫌いで、自分では口にしなかった。 代わりに、祖母だけ径山寺(金山寺)味噌で茶粥を食べているのが、 毎朝の風景だったっけなあ。

お弁当を詰めて出勤。 人付き合いがほとんどないもので気付いていなかったが、 どうやら風邪が流行しているらしい。 社員にも体調を崩している人が多い。 昼食は持参のお弁当。 塩鮭のあら、ポテトサラダ、茹で卵、顧望と人参のきんぴら、御飯。 一瞬、猛烈な雨が通り過ぎて行ったが、そのあとは晴天。夏が来た。

夕方退社して、近所のベルギービール屋にて軽めの夕食。 帰宅してお風呂に入り、湯上がりにオレンジを一つ。 夜は「悪魔の手毬唄」(横溝正史著/角川文庫)を読んだり。

2012/05/17

御新香

今日もいい天気だ。夏がやって来たなあ。 いつもの朝食に、胡瓜の糠漬。そろそろいい感じ。 これからは毎日、朝の食卓に糠漬がでる予定。 発酵ラヴ。発酵上等。

適当にお弁当を詰めて出勤。 昼食は持参のお弁当。 ポテトサラダ、茹で卵、牛蒡と人参のきんぴら、昆布の佃煮、御飯。 夕方退社。

スーパーで、賞味期限切れ日の時鮭のあらを 100 円で買った。 帰宅して、お風呂に入ってから、夕餉の支度。 鰹の叩きの散らし寿司、長芋のとろろと大葉の澄まし汁。食後にオレンジを一つ。 夜は鮭をまとめて焼いたり、 エピクテートスの「人生談義」(鹿野治助訳/岩波文庫) を読んだり。

2012/05/16

初夏の冷奴

昨日が嘘のような晴天。しかも暑い。 珈琲、バナナ、梅ジャムとヨーグルトののち、 いつもの目刺し納豆定食。味噌汁の実は小松菜。 今日はお弁当作りは休みの日なので、かなり早めの出勤、出社。 昼食は近所のカレー屋にて、骨つきラム肉のカレー。 夕方退社。

帰宅してお風呂に入ってから、冷奴でペールエール。冷奴は生姜と木の芽をのせて、椎茸醤油。 ああ、美味しい。 最期の晩餐は、冷奴とビールがいいなあ、と夏には思う。冷奴には木の芽をあしらってもらえれば最上。 多分、相当高齢になっていても、冷奴なら食べられるだろうし、 良い具合に冷えたビールを小さなグラスに一杯だけ飲むくらいの贅沢なら、 冥利が悪いこともないんじゃなかろうか。 あ、ビールはヱビスか、ペールエールにして下さい。 そのあと、味見に胡瓜の糠漬。悪くはないが、やはり糠床はあと一日、二日かかりそう。 そして、さらし玉葱と大蒜で鰹の叩き。 最後は、鶏だしで小松菜と半熟茹で卵の汁麺。

2012/05/15

信頼できる友人と三つの茶碗(解答)

今朝は雨。 珈琲、果物、ヨーグルトなどで目を覚ましたあと、いつもの目刺し納豆定食。 お弁当を詰めて出勤。 昼食は持参のお弁当。蒸し鶏、茹で新じゃが、玉葱ピクルス、牛蒡と人参のきんぴら、御飯。 夕方退社。 雨で外が結構寒かったので、帰宅してまずお風呂。 湯船で 「ほろにが菜時記」(塚本邦雄著/ウェッジ選書) を読む。 お風呂からあがって夕食は、冷奴(生姜と木の芽)、新じゃがのポテトサラダ、蒸し鶏のスープで作った汁麺(具は小松菜のみ)。

「信頼できる友人と三つの茶碗」問題の解答。
答は 75 パーセント。 条件付き確率、またはベイズ確率の考え方による確率的判断によれば、こうなるだろう。 理由は下の図形を見ていただければ、明白だと思う。 全体の 10 分の 1 を占める右の黄色い部分が友人の証言が嘘だった場合、 左の赤緑青の部分はそれぞれ、友人の証言が正しくて茶碗の下に指環があり、 それが一つめの茶碗、二つめの茶碗、三つめの茶碗である場合で、 それぞれ全体の 10 分の 3 ずつを占めている。 今、赤と緑の場合は消えたから、 残りの黄色と青のエリアに対する青のエリアの面積比が答の 75 パーセントである。 この問題の面白いところは、多くの人がなぜか、「30 パーセント」と答えることだ。 こういった設定での確率的判断の問題は主観が入りうるので、 いや、それは私の考え方や信念とは違う、という反論もなくはないだろうが、 いくらなんでも 30 パーセントという答はおかしい。

ちなみに、この問題は作り物めいているようでも、 思いがけなくも高度な実験物理学の方面で議論になったりする。 つまり、「信用できる友人」とは現状で説得力を持っている仮説または理論、例えば超対称性理論であり、 「茶碗の下を確認する」ことはある実験、例えば粒子加速器実験の結果を知ることである。 興味のある方には、こちらの blog の記事 "Bayes and SUSY" が面白いと思う。

2012/05/14

信頼できる友人と三つの茶碗(出題)

今日も良い天気だ。 珈琲、バナナ、梅ジャム入りヨーグルトののち、 焼きししゃも、キャベツの酢漬け、卵かけ御飯、油揚げと自作の切干し大根の味噌汁。 糠床を返して、お弁当を作り、出勤。 昼食は持参のお弁当。 蒸し鶏、茹で新じゃが、牛蒡と人参のきんぴら、玉葱と二十日大根のピクルス、 昆布の佃煮、御飯。 夕方退社。スーパーで 4 パック 98 円の納豆を買って帰宅。 お風呂に入って、湯上がりに冷奴(生姜と木の芽)でペールエールを一杯だけ。 そのあと、蒸し鶏と玉葱のマヨネーズ和え、アーリオオーリオ。 食後にオレンジを一つ。 糠床を作って今日で 6 日目。 朝夕、心を込めて糠床を返しているのだが、 まだ塩味に角があって、それほど酸味を感じない。 もう二三日かな……。

簡単な確率のパズル。見かけ以上に現実的な問題である。
ある友人の言うことは 90 パーセントの確率で信用できる、 と今のところ私は思っている。 その友人が言うには、この伏せられた三つの茶碗のどれか一つの下に私の婚約指環を隠した、 とのことである。 しかし、三つのうちの二つまで茶碗の下を確認しても指環はなかった。 残りの第三の茶碗に指環がある確率は何パーセントでしょう?
いつものように解答は明日。

2012/05/13

神楽坂

今日もいい天気だ。 珈琲、梅ジャム入りヨーグルト、バナナのち、 焼きししゃも、キャベツの酢漬け、納豆、長葱と油揚げと木の芽の味噌汁、御飯。 午前中は洗濯をして、お風呂に入って、掃除機がけなど掃除をして、カーペットを片付けて、 牛蒡と人参のきんぴらを作って、 正午くらいまで残りの時間は 「R初心者のためのABC」(A.ジュール&E.イエノウ&E.ミースターズ著/石田基広・石田和枝訳/丸善出版)。

地下鉄で飯田橋へ。爽やかな良い天気。 神楽坂のフレンチレストランにて会食。 そののち、神楽坂周辺を散策してから帰る。 夕方までちょっと横になろうと思ったら、二時間も寝てしまった。

夕食は御飯を炊いて、だしを引き、 蒸し鶏とかいわれと胡瓜の千切りの和えもの、牛蒡と人参のきんぴら、玉葱と二十日大根のピクルス、豆腐と木の芽の味噌汁。 食後に美生柑を一つ。 夜は 「ヴィルヘルム・マイスターの修行時代」(ゲーテ著/山崎章甫訳/岩波文庫) を読んだり。

2012/05/12

Rと蒸し鶏の日

今日も良い天気。気温は低くて爽やか。 珈琲、梅ジャム入りヨーグルト、バナナののち、 朝食はレトルトのカレー、玉葱とキャベツのピクルス。 糠床と切干し大根の様子を確認。 朝風呂に入って、湯船で 「R初心者のためのABC」(A.ジュール&E.イエノウ&E.ミースターズ著/石田基広・石田和枝訳/丸善出版) を読み始める。 そのあと午前中は、 「ヴィルヘルム・マイスターの修行時代」(ゲーテ著/山崎章甫訳/岩波文庫) を読んだり。

昼食は御飯を炊いて、 ししゃもを焼き、二十日大根のピクルス、豚肉抜きの豚汁。 ちょっと昼寝……と思ったら、また三時間も寝てしまった。 紅茶で目を覚まし、 しばらく「R初心者のためのABC」よりヤリイカの生殖腺のデータをいじって遊ぶ。 夕方になって、近所のスーパーに買い物に出かける。 良さそうな鶏の胸肉が賞味期限切れ日で 20% オフになっていたので購入。 夕食のメインは蒸し鶏に決定。

帰宅して鶏肉に塩をしておき、 その間に「R」の勉強。 今度はイエローストーン国立公園の植物データをいじって遊ぶ。 夕食の支度。 蒸し鶏にかいわれのポン酢和えをのせ、他に新じゃがと胡瓜のサラダ、葱のスープ、御飯。 食後に美生柑を一つ。 今日の蒸し鶏はうまく出来た。 私の料理は目分量といい加減がモットーなので、日によって出来がまちまち。 「R」を使って質量と蒸し時間と 10 段階評価で散布図を描いたりした方がいいのだろうか。 それはさておき、"Cooking for Geeks"(J.Potter著/O'Reilly) も売れているみたいだし、 料理と統計学とR言語を一緒に学ぶ、っていう企画は意外といけるんじゃないかな。

2012/05/11

正三角形の庭(解答)

今日もいい天気だ。 珈琲、梅ジャム入りヨーグルト、バナナのち、 ししゃも、木の芽入り納豆、キャベツの酢漬け、大根と油揚と木の芽の味噌汁。 朝食の支度の合間に糠床を返す。手を入れるとちょっと温かい。 発酵が始まったのかも。捨て漬けの野菜はまだ塩が立って、酸味を感じない。 お弁当を作って、出勤。 昼食は持参のお弁当。新じゃがとチーズ入りのオムレツ、新玉葱と二十日大根のピクルス、 昆布の佃煮、御飯。 夕方退社。 帰宅して夕食の支度。 玉葱と二十日大根と胡瓜のサラダ、新じゃがとチーズ入りのオムレツの残り、アーリオオーリオ。 食後に美生柑を一つ。

昨日の 「正三角形の庭」 パズルの解答。
このパズルに正面からアタックして、 木の間の距離の最小値の最大値を与える配置を構成的に求めようとすると大変なことになってしまう。 簡単に解くポイントは、言わゆる「鳩箱論法」(別名「ひきだし論法」、「ディリクレ原理」、etc.)。 正三角形の各辺の中点を結んで、庭を 4 つの小さな正三角形に分けよう。 4 つの(小)三角形に 5 本の木を植えるのだから、どのように植えたところで、 どこかの三角形の中には 2 本以上の木を植えざるをえない。 したがって、この小さな三角形の中で 2 本の木を最大に離した距離、 つまり小さな三角形の辺の長さより、全ての木の間の間隔を離すことはできない。 一方、元の大きな正三角形の頂点と各辺の中点のうちの 5 つに木を植えれば、 これは上の最大の距離間隔の限界を満たす例になっている。 よってこれが答である。
(この類似のパズルは良く知られているが、このヴァージョンは "Elbow Room"(from "Futility Closet") を私が少し変形したもの)

この「鳩箱論法」はシリアスな数学でも良く使われるテクニックで、 単純ながら、時に非常に強力に働く。 今、10 個の鳩箱があって、そこに 11 匹以上の鳩を納めるなら、 どのように入れようが、どこか一つの箱には二匹以上の鳩が入らざるえない。 その箱がどこかは分からないし、 一匹も鳩がいない箱があるかも知れないし、 鳩が大勢入っている箱があるかも知れないが、 兎に角、二匹以上入っている箱が存在することだけは間違いない。 これが「鳩箱論法」である。 全く当たり前の事実だが、 これが思いがけなくも、複雑な問題を一刀両断に解く鍵になることがある。

2012/05/10

正三角形の庭(出題)

今朝はいい天気だ。 珈琲と果物で目を覚ましてのち、朝食の支度。 目刺しの代わりに卵かけ御飯。他に、焼き油揚げ、納豆、キャベツの酢漬け、大根と油揚げの味噌汁。 朝食の支度の合間に糠床を返す。まだ発酵してきた感じがしない。捨て野菜を交換。 お弁当を作って出勤。 昼食は持参のお弁当。 鶏ささみの梅焼き、茹で新じゃが、若竹煮、玉葱のピクルス、昆布の佃煮、御飯。 夕方退社。 帰宅して夕食の支度。 御飯を炊いて、焼きししゃも、スナップえんどうのひたし、梅きゅう、豚汁。 食後にミント・ティと塩瀬饅頭、マンゴスチンとオレンジ。 夜は読書など。 「ヴィルヘルム・マイスターの修行時代」(ゲーテ著/山崎章甫訳/岩波文庫)。

今日のパズルは、その筋では有名な「ある論法」を使うので、 数理的パズルに慣れた人には易し過ぎるかも知れない。
正三角形の敷地に 5 本の木を植えようと思う。 美的観点または栄養の観点から、できるだけ互いの木を離して植えたい。 どのように植えればよいか。その植え方の一例を挙げて下さい。 いつものように解答は明日。

2012/05/09

サーカス

今朝は曇り空。 珈琲、梅ジャム入りヨーグルト、バナナのち、 目刺し、キャベツ酢漬け、納豆、大根と絹莢の味噌汁。 糠床を返して、お弁当を詰めて、出勤。 普段はお弁当作りを休む水曜日だけれども、 昨日うっかりで作れなかったので。 昼食は持参のお弁当。 鶏ささみの梅焼き、木の芽入りのだし巻き、若竹煮、玉葱のピクルス、昆布の佃煮、御飯。 夕方、早めの退社。

近くのスマトラ・カレー屋にて夕食のち、有楽町へ。 映画「裏切りのサーカス」(T.アルフレッドソン監督, 2011)を観る。 ル・カレの「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」の映画化。 スマイリー役のゲイリー・オールドマンの老けっぷりに驚いた。 演技もあるだろうが、まあそれなりの歳だものね。

2012/05/08

木の芽と糠漬

今日も良い天気。 珈琲、バナナ、梅入りヨーグルトで目を覚ました後、 朝食の支度。目刺し、菠薐草のおひたし、木の芽入り納豆、絹莢と油揚の味噌汁、御飯。 筍を送っていただいたときに木の芽も沢山もらったのだが、何に入れても美味しい。 私くらいの歳になると、 一枚の山椒の葉、一切れの柚子にひかれて箸をとる、ということがあるのですよ…… と、沢村貞子風に言ってみる。 あ、冷凍しておいたはずの御飯がない。やむをえず、お弁当はなし。

出勤すると、ハンモックが置いてあった。 スタートアップらしくなってきたな…… 世間の連休中に随分とはかどったのだろう。 すると、いよいよ iPhxne に買い替えないと。 昼食は近所の中華料理屋にて。 夕方退社。帰宅して夕食の支度。 御飯を炊いて、鶏ささみの梅焼き、菠薐草のおひたし、スナップえんどうの塩茹で、 もろきゅう、千切り大根と木の芽の味噌汁。 食後にミントティで塩瀬饅頭、オレンジとマンゴスチン。

夜は糠床作り。やっぱり糠漬を始めることにした。 くず野菜の捨て漬けに、昆布の他、木の芽の枝のところも入れてみる。 香りのアクセントになるだろうか。

2012/05/07

18世紀イギリスの女性雑誌より(解答)

今朝は晴天。切干し大根が良く乾きそうだ。 紅茶、梅ジャム入りヨーグルト、バナナで目を覚まして朝食の支度。 目刺し、キャベツの炒めもの、納豆、菠薐草と油揚の味噌汁、御飯。 お弁当を適当に詰めて出勤。 昼食は持参のお弁当。 韮玉、茹で新じゅが、若竹煮、二十日大根のピクルス、梅干し、御飯。 昼休みに神保町を散歩して、 「わたしの台所」(沢村貞子著/光文社文庫) と「暮しの手帖」の 4-5 月号を買う。 「暮しの手帖」に言われるまでもなく、確かにこの時期は糠漬を始めようかと思うんだよなあ……

夕方退社して、帰宅。 先にお風呂。湯船で「わたしの台所」を読み、雑な生活態度を反省。 夕食の支度。 新じゃがと絹莢の大蒜炒め、菠薐草のおひたし、木の芽入りのだし巻き、そして今年初の素麺。 ちゃんと素麺つゆを作るのが面倒だったので、だしを薄口醤油と味醂で割った八方地。 食後にオレンジを一つ。

昨日の 「18世紀イギリスの女性雑誌より」 パズルの解答。 答の二つの数字は符号の違いを入れて 4 組あるが、 具体的な答合わせは問題から明らかなので省略。 この問題に隠れている「ある特別な数」とは黄金比。 答は黄金比とその二乗になっている。 二つの数の積と二乗の差が等しい、ということは、 x 対 y が (x + y) 対 x に等しい、という黄金分割の関係に他ならない。 また、二つの数の積と三乗の比が等しいことより、 片方が一方の平方になっている。

2012/05/06

18世紀イギリスの女性雑誌より(出題)

今朝も快晴。 少し寝坊したので、珈琲、梅ジャム入りヨーグルト、果物だけの朝食。 朝風呂に入ってのち、 午前中は主に 「幸福について ―人生論―」(ショーペンハウアー著/橋本文夫訳/新潮文庫) を読む。 昼食は、豚玉丼、菠薐草のおひたし、絹莢と油揚の味噌汁。 食後にミントティと塩瀬饅頭を一つ。 午後は掃除や切干し大根作りなどの家事と、読書。 午後からは小説に切り替えて、 「ヴィルヘルム・マイスターの修行時代」(ゲーテ著/山崎章甫訳/岩波文庫)。 夕方、急激な嵐。 夕食は、豚肉とスナップえんどうとキャベツのタイ風炒めもの、若竹煮、大根と莢えんどうの味噌汁。 食後にオレンジを一つ。

"The Endeavour" の記事 で知ったパズル。 パズルの内容以前に出典が興味深い。 18 世紀から 19 世紀にかけてイギリスで出版されていた女性雑誌 "Lady's Diary" に掲載されたもの。 Wikipedia の項目 によれば、暦にかなり真面目な記事を加えた雑誌で、科学と芸術の最近の話題の他、 "riddles (called enigmas), rebuses, charades, scientific queries, and mathematical questions" を含んでいたらしい。18 世紀のイギリス女性ってそんなに知的だったのだろうか。

では、出題。
「二つの数で、それらの積と、二乗の差と、三乗の比の三つが等しいものは?」 ("Lady's Diary" (1798)より)。 勿論、これは高校生程度の計算問題に過ぎないので、 数学の得意な方のために私から一つ、おまけのツイスト。 この問題に隠れている「ある特別な数」を見抜くことで、暗算で解いて下さい。 いつものように解答は明日。 これが瞬間に分かってしまった人は私が思うに…… 入試問題委員にあたり過ぎじゃないですか?

2012/05/05

幸福について

今日はいい天気だ。 珈琲、梅ジャム入りヨーグルトだけの朝食。 洗濯をしたり、お風呂に入ったり、バークレー大院生たち提供の "R Videos" で R のお勉強をしたり。 昼食は、ピンクグレープルーツとミントの葉でオードブルを作り、 そのあとお好み焼き(豚玉)。

少し昼寝をしてから、近所の公立図書館まで散歩。 ずいぶんな陽気だ。立夏とは言え、もう夏のよう。 今から9月の後半くらいまで夏休みをとりたいなあ。 図書館で調べもの。 古い奴だとお思いでしょうが、 ある分野の概観を効率的に知るには、 小さな公立図書館でもそこの棚をざっと眺めて、 何冊か手にとってぱらぱら読むのが一番早い。 と言いつつも、あまり期待していなかったのだが、非常に有意義な散歩だった。 帰宅して、その後は夕方まで、R のお勉強の続きや、読書など。

連休だし、何か休日らしいことをしようかな、と思い、 軽く塩茹でしたスナップえんどうと、 「幸福について ―人生論―」(ショーペンハウアー著/橋本文夫訳/新潮文庫) を肴に、冷やしたペールエールを一本だけ飲む。 西日で良く乾いていそうな洗濯物を眺めつつ、 猫の背中を踏みながら、幸福について考える。

夕食は、御飯を炊いて、韮玉、若竹煮、二十日大根の葉の漬物、絹莢と油揚の味噌汁。 食後に緑茶と塩瀬饅頭。夜も読書など。 「ネロ・ウルフ最後の事件」(R.スタウト著/斎藤数衛訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)。

2012/05/04

アボカドと酢飯

今日も雨がちの曇り空。 珈琲、梅ジャム入りヨーグルト、グレープフルーツ半分ののち、 散らし寿司の残り、菠薐草と麩の味噌汁の朝食。 朝風呂に入って、湯船で 「家計・企業の金融行動と日本経済」(祝迫得夫著/日本経済新聞出版社) を読む。 午前中は、 「幸福について ―人生論―」(ショーペンハウアー著/橋本文夫訳/新潮文庫) を読んだり。 昼食はまたしても散らし寿司の残り(これが最後)。 流石に三食続けるのは辛いので、アボカドを使ってちょっとアレンジ。三つ葉の御澄まし。 アボカドは何故に酢飯にあうのだろう……。 しばらく昼寝をしてから、 午後は 「ネロ・ウルフ最後の事件」(R.スタウト著/斎藤数衛訳/ハヤカワ・ミステリ文庫) を読んだり。 夕方から神保町に出て、東京滞在中の Y さんと会食。

2012/05/03

タンブラ

まだ強い雨が続いている。 珈琲、ヨーグルト、果物のあと、 朝食はルッコラのサラダと朝カレー。 朝風呂に入って、湯船で 「家計・企業の金融行動と日本経済」(祝迫得夫著/日本経済新聞出版社) を読む。 昼食はスナップえんどうと菠薐草のパスタ。 しばらく昼寝。雨の日の肌寒さで、いつも以上に良く眠れる。 午後は料理の仕込みをしつつ、 合間合間に「幸福について ―人生論―」(ショーペンハウアー著/橋本文夫訳/新潮文庫) を読む。 夕食は筍の散らし寿司。具は筍の他にしらす、絹莢、二十日大根。 薬味は生姜と胡麻。三つ葉と卵のおすまし。 食後にグレープフルーツを半分にミントを一葉。 夜は「ネロ・ウルフ最後の事件」(R.スタウト著/斎藤数衛訳/ハヤカワ・ミステリ文庫) を読んだり。

ちょっと前、私の知り合いのタンブリストが 「Facebxxk はリア充」と一言で切って捨てていた。 一方、「Tumblr は癒される」んだそうだ。 いや、まあ極端な意見だろうとは思うものの、 確かに FB のような SNS が無闇に「人とのつながり」 を強調するのに対して、Tumblr の路線は独特ではあるな、と思う引きこもりの黄金週間。 Tumblr も仕組み上はソーシャル的な機能は持っているものの、 「社交」や「交際」の匂いが全くしないところがポイントじゃないだろうか。 情報は共有するけど、人付き合いする気はない感じ。 例えば、試しに私も作ってみたが (こちら "Puzzling Proof")、 ここからリアルライフが広がる可能性は皆無だと思う。

"Puzzling Proof" をどれくらいメンテナンスするか、今のところ不明。

2012/05/02

卒業証書

今日は雨の一日。 昨夜食べ過ぎたので、珈琲と果物だけの朝食。 水曜日なのでお弁当作りはなし。 出社してお仕事。 昼食は近所のカレー屋にて。 連休の谷間で、神保町もやや静か。 向かいの某出版社も窓から見るに、オフィスは閑散としている。 夕方退社して、雨の中を帰宅。 夕食は筍御飯の残り、韮玉、ルッコラのサラダ、菠薐草のおひたし、絹莢と油揚げの味噌汁。 食後にミントティ。 「食の終焉」(P.ロバーツ著/神保哲生訳/ダイヤモンド社)、読了。

インタネットで相当の調べものは済む時代だが、 やはり、もうちょっと深い調査のため図書館に資料探しに行ってみようかな、 と、まず家の中の探し物から始める。 と言うのも、近所の公立図書館でもいいのだが、 やはりここは、(同じく近所の)大学図書館に行くに越したことはないと思ったから。 大学図書館は卒業生でも使えるはずだが、 利用証を発行してもらうのに卒業証書の類が必要らしい。 そんなわけで先程、家中を探し周ってみたのだが、 どこにも卒業証書や学位記らしきものが見当たらない。 そう言えば、卒業式も学位授与式も出席した記憶がないし、 そのようなものをもらった記憶が……。 いや、修士号についてはずいぶん後で S 君と一緒に事務室に受け取りに行って、 あなたたちが最後ですよ、と言われたような、言われなかったような。 自分でも卒業したつもりでいたのだが、 どさくさにまぎれて出たつもりになっていただけで、 実は卒業していなかったのかも知れないなあ。

2012/05/01

集合写真

おっと、もう五月だ。 珈琲、梅ジャム入りヨーグルト、バナナで目を覚まして、 朝食の支度。 目刺し、納豆、蕪の酢漬け、菠薐草と油揚げの味噌汁、御飯。 適当にお弁当を作って出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 ニラ玉、菠薐草のおひたし、二十日大根のピクルス、筍御飯。

夕方より、新会社オープン一周月を記念して(兼、弊社CEOの誕生日を記念して)、 オフィスの片隅にてタイ料理のケイタリングでささやかに宴会。 お客さんも何人か来訪して下さった。 今日、初めて全社員 8 人で集合写真を撮った。 弊社の奇跡の成功をドキュメンタリにした本の表紙に使われるそうだ。 ちなみに 2020 年に出版予定。 きっと 8 年後には社員数が 8 千人くらいになっているか、 または社員数 8 人のままで年間 800 億円くらいの利益を上げていることだろう。

無事に一周年を迎えることが大きな課題ではあるが、 とりあえず一ヶ月は特に問題もなく順調だったような。