「夫子憮然曰、鳥獣不可與同羣。吾非斯人之徒與、而誰與。
「論語」微子、第十八、六

2017/03/11

「縞模様の霊柩車」

チアシード入りのヨーグルト、黒パンを二切れ、スクランブルドエッグ、珈琲の朝食ののち身支度をして、定例のデリバティブ研究部会自主ゼミへ。 Littlewood-Paley-Stein の不等式の証明の續き。ゼミ後のランチでは、海鮮かた焼きそば。

歸宅して、午後の殘りは「縞模様の霊柩車」(R.マクドナルド著/小笠原豊樹訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)を讀んだりして、のんびり過す。夕食はタイ風の春雨サラダとカレーで、ビール。タイ(風)料理はやはりビールであるなあ。食後に果物を少し。

夜も「縞模様の霊柩車」。讀了。なるほどうまい。ハードボイルドでもあり、本格でもあり、これほど少ない登場人物でここまで複雑な綾を作れるのは流石。文章もチャンドラーよりうまいくらい。しかし、不思議と登場人物に、特に主人公のリュウ・アーチャーに、魅力がない。深みがない。しかしそれがロス・マクドナルドの個性であって、短所ではないのだが。